midnight delivery2



「「今度は前のマッサージだよ」」

右側におあいて2、左側におあいてが座り、二人が同じ動きで首筋から鎖骨にかけて指で老廃物を流すように同じ動きのマッサージを始める。
鎖骨から胸にかけては掌で撫でていくが、段々とその手つきがいやらしくなってくる。

「ん…」

胸のふくらみの先端を指で押しつぶされると思わず声が漏れてしまう。
今までこの程度の刺激でここまで感じた事はなかったけれど、ほぐされた身体は敏感になっているのだと悟った。くにくにと指で左右に素早く撫でつけられるとその刺激に腰の奥が疼き、声がさらに出そうになるのを我慢する。

「いいよ、先輩。声出して?」

「そうだよ。僕達は先輩の欲求不満を解消しに来てるんだから遠慮しないで」

与えられる快感に悶える私に優しく声をかけながらも、先端を摘まむ指の動きを緩める事はない。

「あっ…あぁ…」

もっとと求めるように素直に声を上げれば、嬉しそうに笑顔を見せる二人。
散々胸を弄ばれた後、腰や下腹部を撫でられながらとうとう中心へとたどりついた。

「あっ!とろとろになってるよおあいて2」

「ほんとだ」

左右に大きく開脚させて二人とも秘部に顔を寄せてくる。

「ふたりとも恥ずかしいからそんなにジロジロ見ないで…」

「なんで?いいじゃん。ピンクでキレイでおいしそうだし」

おあいて2が不意に蕾を摘まんでくる。

「ひゃあっ!?」

「先輩、ココいじられるの好きなんだね?」

ビリリと甘い電流が走り、身体が跳ねてしまう。
いい反応を示した事で、調子に乗ったおあいて2はその突起を指先で引っかいたり押し潰してくる。

「あー!おあいて2!抜け駆けすんなよ!」

「いいだろ?喜んでるんだし」

「はぁ!?何言ってんの!?不細工のくせに!」

「うるせぇよ!不細工はそっちだろ!?ブス!」

相方の返事に掴みかかるおあいてと負けじと凄むおあいて2。
私の股を思い切り開かせたまま、とうとうどちらが先にメインの奉仕をするかでケンカしだしたふたりはおでこをくっつけて睨み合っている。

「どっちでもいいから!こんな状態でいつまでいさせるつもりなの!?」

さすがに堪忍袋の緒が切れて大声を上げれば、ふたりともびくっとして我に返った。

「だって、先輩、おあいて2がぁ〜!」

おあいてが半泣きで胸元に縋り付いてくる。

「おい!おあいてどさくさに紛れて甘えてんじゃねーよ!」

すると、相変わらずキレてるおあいて2がドスを利かせた声で相方を怒鳴る。

「もう、わかったから!じゃんけんで決めなさい!」

いつもわたしの前でケンカしているノリじゃないか。
なんなんだ、この二人は。

「よし!僕からだ」

何度かのあいこの末、じゃんけんで勝利したおあいて2がおあいてを突き飛ばして正面を陣取る。
不満げにぷくっと頬を膨らませたおあいてはバスローブを着て床に座り、ベッドの淵に頬杖をついて私達の様子を見ていた。

「はぁ…あぁ…イイ…」

ちゅぷちゅぷとおあいて2の指で花びらをかき混ぜられて、鳴き声をあげてしまう。
親指の腹で固くなった蕾を押しつぶされながら二本の指をナカで動かされると粘膜が吸い付いていく。

「先輩、そろそろイッとこうか?」

その変化に気づいたおあいて2に指の動きを速められて、あっけなく達してしまった。
痙攣をしてナカに入ったままの指を締め付けてしまう。
ぼんやりとした脳内で、凄いテクニックだと妙に感心してしまった。


「ねぇ、なまえ先輩、合わさるっていいよね?」

そのまま、ゴムを装着したおあいて2自身が私の中心に収まり繋がっていた。

「ん…おあいて2…」

答えるように名前を呼べば、軽くキスをされる。

「可愛い。そろそろ動くよ」

ぐっと腰を掴んで身体を引き寄せるおあいて2。
腰を浮かせて折り曲げている自分の両膝を下に入れて密着させ、律動を始めた。

「やあぁ!おあいて2…はげしすぎ!!」

ガツガツと奥まで貫かれ、その激しさにすでに何度も達している。
止めて欲しいと言っても、目がすわっているおあいて2の耳には届いていない。
初めは様子を窺うようにゆっくりと動いていたが、いきなりギアチェンジをされてそれからこんな調子で。つなぎ目からはあまりの激しさに愛液が飛沫を上げている。
腰の奥を先端で思い切り抉られてしまい強烈な刺激に痺れ、意識も溶かされそうになっていた。

「も…俺もイキそう…」

「ああ!深っ…!むりぃ…!」

おあいて2がラストスパートに入り、私に覆いかぶさり抱きしめてくる。先端は最奥まで届いて奥の小部屋の入り口から外れてくれない。ぐりぐりとこじ開ける様に刺激をされれば襲ってくる快楽の渦に我慢なんて出来る訳もなかった。

「あぁ!」

とうとう今日一番の大きな鳴き声を上げて身体を震わせれば、おあいて2も「先輩ヤバいよ…」と呻いて私のナカでびくびくと脈打っている。そして、もっとと強請るように締め付けてしまった自分の身体に二人のマッサージの効果を実感してしまった。

「気持ちよかった…」

先ほどまでの剣幕が嘘のようにいつもの優しい表情に戻ったおあいて2は頬にキスを落として私を解放する。

「なまえ先輩、次は俺の番だよ。アイツと違って優しいから安心してね」

すると、次に現れたのはバスローブを脱ぎ捨てていたおあいて。

「あぁっ!おあいて…!」

まだおあいて2の余韻が残る中、いきなり彼が入ってきた。
ゆるゆるとナカを確かめる様に擦られるその刺激すら強い快感になってくる。
もう気持ちよすぎて頭がぐちゃぐちゃになってしまった私はそのままされるがままになってしまった。


「二人とも!もう絶対にこんな事しちゃだめだよ!」

両隣で寝ているふたりに釘を刺す。
すべてが終わったあと、私達は三人で川の字になり狭いシングルベッドでぎゅうぎゅうに詰めて寝ていた。
どうやら、借金もだいぶ返済は出来ているみたいだし、私の貯金で残りを返してこの仕事から足を洗うように説得をした。もちろん、私のお金も返してもらう予定だけれど、それは急がない。

「うん。これからはなまえ先輩とだけにするね」

「僕達まだまだ沢山テクニックあるから、また見せてあげるよ」

「「ねー」」と顔を見合わせるおあいてとおあいてはいつもの可愛らしい後輩の顔に戻っていた。
「先輩の欲求不満を解消するのも後輩の仕事だよ」と主張するおあいてと「相方として手伝う義務がある」というおあいて2。

「それも違うから!」

「「えー!?」」

とそんなこんなで騒いでいるうちにいつの間にか寝息を立て始めた二人。その可愛らしい寝顔を眺めてから、私も眠りについた。

2018.5.9
天野屋 遥か



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