telephone
「もしもーし?おあいて2?俺!」
残業中のおあいて2のケータイを鳴らす。
親友に最近会えなくて寂しいからついつい電話しちゃった。
「なんだよ。こっちはまだ溜まった仕事終わってねぇのに…!」
「いや、お前、最近残業ばっかで疲れてるだろ?
だからちょっと俺からプレゼントあげる」
あからさまに不機嫌そうなおあいて2の声にもお構いなしにそう言って、俺の下で全てを晒してるなまえを見つめてニヤリと笑う。
会社の同期の彼女と俺達は付き合っていて、今日もこうして身体を重ねていた。
「ちょ!?おあいて!?ひゃっ!?」
そのまま驚いてる君の奥を小突くと、ベッドがギシギシと軋ませて大きな声をあげる。
数時間前から繋がって何回もイカせて、でもギリギリで焦らしまくってるからもう限界が近いはず。
「おい、おあいて。それはさすがにコイツが可哀想じゃん?」
聞こえたであろう彼女の声に、電話の向こうの状況を理解したおあいて2は苦笑いをしている。
「いいから。だってなまえも好きじゃん。こーゆーの」
「はぁっ…!あっ…!おあいてやぁっ…!」
喋りながらも突き上げを激しくすると吐息が漏れ、それに比例して彼女の声も大きくなってきた。
「ほら、おあいて2の名前も呼んであげなきゃ?」
そう言って、最奥の子宮の口を押し潰してやる。
「あぅ…おあいて2…に…あいたいよぉ…」
虚ろに言葉を溢す君も、おあいて2がいなくて心に穴が開いてるのは知っている。
「ほら、おあいて2、こう言ってるよ?」
「あっ…あぁっ…!」
電話はまだ繋がったまま、君の大好きなトコロばかりを何度もしつこく擦ってやるときゅうきゅう締め付けてくる。
「おあいて…!あぁっ…!」
「やっべ…俺も…」
大きく身体をしならせてイッた彼女に締め付けられて、吐息と一緒に腰の中に白濁を放出する。
「ねぇ、早く残業終わらせて帰って来てよ。
せっかくの金曜日なんだよ?俺達二人とも寂しいんだから」
彼女の上に倒れ込みながら、親友に本音を溢す。
「んなの聞かされて帰らないわけねぇだろ!待ってろよ!すぐ片づけるから!」
そう言ってプツンと乱暴に切られた電話。
おあいて2はそのあと本当にマッハで仕事を終わらせたらしく、1時間も経たない内にマンションに帰ってきて三人で朝までしたのは言うまでもない。
2016.9.22
天野屋 遥か
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