coming closer2



「やぁっ…あぁっ…!」

なまえの鳴き声が大きくなる。
そして、俺はそんな彼女に覆い被さり腰を沈める。
奥へ進む度に、肉襞から蜜が溢れてきた。

「はぁっ…全部入ったよ…」

満足気に彼女の顔を見つめる。
なまえの瞳に映る俺は色のない表情をしていた。


淫らな液体が混ざり合う水音と
肌がぶつかり合う音が部室に響き渡っていた。
俺達の制服は床に投げ捨てられ、散乱している。

「何で俺じゃないの?」

「はぁっ…うぁっ…」

膣内に自身を突き立てながらなまえに問いかけた。

おあいて2よりも顔だってカッコいいし
サッカーだって俺は負けないよ。

ねぇ、なんで?
どうしてダメなの?

やり場のない憤りをなまえにぶつける。
俺達2人が乗っているベンチはギシギシと大きな音を立てて軋んでいた。

「ひゃあっ!?やだぁ!!」

怒りに任せて何度も何度も彼女の奥を貫いた。
粘膜を擦り上げて俺の存在を刻みつける


「やぁっ…おあいて2…!」

無理矢理に腰を浮かされながらも、
大好きななまえは同じくらいに大好きで大嫌いなアイツの名前を呼ぶ。

「…おあいて2の事なんか考えんなよ!」

目頭が熱くなって今にも涙が零れそう…
襲いかかる悲しさを振り払う様に
必死に腰を動かした。

ねぇ、お願いだから…
一瞬でいいから俺だけを見てよ…!
もっと近くで俺だけを感じてよ…!

「ん"んっ…」

なまえがアイツの名前を呼べないように唇を塞いでやった。
噛み付くみたいに唇を貪って、舌を絡ませる。

「おあいて…もぉ止めて…」

涙を流して俺を拒み続ける君の
口許は俺の唾液まみれで
ぬるりと妖しく光っていた。

きっと、おあいて2は優しいからそんな事
したことないだろう。
自分が汚したなまえの姿に、
自身の体積が増すのを感じる。

「なまえ…なまえ…」

「やぁ…はぁっ…!」

もう殆ど理性の残っていない状態で
獣みたいに自分の欲望のまま
腰を打ち付ける。
すると、なまえの粘膜が痙攣を始めた。
膣壁が肉棒に絡み付く強い刺激で
快感が背中をかけ上がる。
もっと気持ちよくなりたくて
更に腰の速度を上げると…

「ああぁっ…!」

なまえの身体が大きく仰け反って
腰の中が俺を強く締め付けた。

「っ…はぁっ…」

膣内から自身を抜き取る。
彼女の太股に自分の欲望を放った。

射精の余韻に浸った後、
我に返った俺の目に飛び込んできたのは、なまえの蜜が滴った自分の肉棒と
彼女の柔らかな肌を伝う俺の精液。



「…なまえ、ゴメン」

全部終わった後、自分がしてしまった事の重大さに気づいた。

だけどもう遅くって…

「最低!」

パンッーーー

乾いた音が響く。
泣きはらしたなまえは俺に平手を喰らわせて、そのまま部室を出て行った。

扉の閉まる音が永久に俺達を隔てる。
君の足音は遠ざかって行く。

追いかける事も出来ないまま
その音が耳に吸い込まれて行くのを茫然と感じているだけ。

「痛い…」

打たれた場所に触れるとまだ熱を持っていた。

いつの間にか、一筋の涙が頬を伝う。


ねぇ、なまえ…

俺はただ、もっと君の近くにいたかった
だけだったんだ…



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