never innocent
「ん…おあいて…も…やぁ…」
実家に帰った私は、夜、弟のおあいての部屋に連れ込まれていた。
フローリングには、さっきまで着ていた部屋着や下着が脱ぎ捨てられている。そして、私はドアに両手をつかされて、お尻をつき出すような体勢にされて弟に後ろから貫かれていた。
「なまえやらし〜!母さん達が下にいるのにこんなに濡らして」
「あんた達のせいでしょ!?」
双子の兄が憎たらしい事を言ってくるから、誰のせいだと後ろを向いて睨んだ。
「うっわ…なまえのその表情エロ…」
けれども、効果はないどころか、中での質量を増した弟はますます奥に腰を打ち付ける。
親の前では”姉ちゃん”と呼ぶけれど、三人だけになるとこんな風に呼び捨てされる様になってしまった。完全に舐められてるし、いい様にされてしまっている。
「やっ…!?ダメ!あっ!あぁっ!」
いきなりギアをチェンジしたおあいての腰の動きの激しさに、思わず喘いでしまう。
「なまえ、声だしたらばれちゃうよ?」
「んんっ…ん…」
先に終えて、パンツだけ履いてベッドに寝転がってた双子の弟のおあいて2が私と兄のおあいてに近づいてくる。声を堪えようと必死に口を噤む私を好奇の目で見つめていた。
「むしろ、母さんにバレたいの?」
双子の弟が耳元で吐息混じりに甘く囁いて、そのまま耳朶にそっと歯を立てる。
「やぁっ…」
身体がピクンと反応して、腰の中がきゅんと切なくなる。
「っ…!おあいて2今のもっと!中が締まるから!」
おあいてが堪らないといった声色で弟に指示をする。
「マジで?じゃあたくさんしなきゃ!」
ニコニコ笑う双子の片割れは、耳に優しく噛み付きながら、おまけに揺れてる胸の先端も摘まんでくにくにと刺激をしてくる。
いつもこうだ。
弱いトコロを暴くと、達するまで執拗にそこばかりを責めてくる。
何度も奥を突かれて、同時に敏感な部分を刺激されては身体は強く反応してしまう。
「はあぁっ…!」
とうとう達してしまい、思わず大きな声をあげてしまった。
力が抜けて崩れ落ちる身体は、小刻みに震えている。中におあいての熱がじんわりと広がる感覚がした。
「ちょっとー?何なの今の大きな声!どうかしたのー?」
すると、一階からお義母さんの声が聞こえてきた。
「何でもないよ!姉ちゃんがゲームで負けただけ〜!」
「そうそう!姉ちゃん全然弱っちくって」
おあいてとおあいて2がドアから顔を出して下へ向かって話しかけている。
「そう?それならいいけど。夜だから静かにね!」
「「は〜い!!」」
そう言って母の足音は遠ざかっていく。
フローリングに倒れこみながら聞こえる一連のやりとりは、まるで違う世界の事の様だった。
「うわっ!危なかったな!マジで!」
「ほんと!なまえ、今度は静かにしててね!」
「んんっ…!?」
そう言ったおあいて2に再びベッドに連れられると、脱ぎ捨てられていた自分のショーツを口に詰められて、今度は正面から中に入ってこられた。
そのまま、また2人に代わる代わる何度も抱かれる。
「なまえ、大好き…」
「なまえは俺達だけのものだよ」
全てが終わって、ぐったりしていると両側からおあいて2とおあいてに抱き締められた。
あの日以来、こんな風に実家へ帰ってくる度に双子の弟達にされるがままな生活が続いていた。
もう、何度この子達と身体を重ねたのだろう?
自分でも知らなかった身体の内側がどんどん暴かれていく。
抱かれる度に、あの頃から一歩ずつ離れていき、最早、戻れないほどに遠くまで来てしまった。
無理矢理に浸された快感が抜けてしまえば、残るのは寂しさだけだった…
2016.6.21
天野屋 遥か
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