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▼ 麗人達の宴2

「っ…真帆」

累が腰を打ち付ける。

「ふぁっ、あっ…んっ」

彼に跨がり、下から突き上げられる快感に酔いしれる。

真っ白の肌に玉の様な汗を浮かべ眉をしかめる累は
艶やかで私よりもよっぽど綺麗で女らしいのに
腰を固定する力と内側から抉る彼自身の存在でやっぱり男なんだと思い知らされる。

「っ、やっべ…マジ気持ちぃ」

累はそう言うと、先端を最奥にグリグリと押し付けてくる。

「あぁっ!!ダメぇっ!!」

弱い部分を強く刺激されて、思わず叫んでしまった。

「ココか…」

新しいおもちゃを手に入れた子供みたいに彼は嬉しそうにそこを執拗に責め始める。
愛液が溢れ、滑りがよくなってしまいさらに彼の出し入れの速度が増す。

「真帆、 ほら、イケよ…!」

思い切り奥まで突かれた瞬間―――

「んあぁっ!やぁっ…!」

膣内が痙攣し、身体の力が抜ける。
累は自身を抜くと私の腹部に欲望を放った。



「はぁ…っ、はぁ…んっ…」

ベッドに倒れ込み、達したばかりで肩で息をしている私を抱き上げた玄がキスを落とす。

「やっと真帆とキスできた。夢みたいだよ」

うっとりと囁く彼に何度も唇を啄れ、その甘い笑顔に溶けてしまいそうになる。

「んっ、玄…」

キスが気持ち良すぎてトロンとした目で見つめると

「真帆、カワイイ。
もっと、俺ので可愛くてエッチになるとこ見たいな」

そう言うと、彼は私を四つん這いにさせる。

「累と同じ体位じゃつまんないでしょ?
アイツよりも気持ちよくしてあげるから」

えげつない事を言いながら王子スマイルと称される笑顔を私に向けた。

「はぁ!?何だと!?
玄!聞き捨てならねぇなぁ!」

ベッドの隅で後処理をしていた累が振り返って悪態をつく。

「はいはい。順番終わった人は黙ってて」

笑いながら累の怒りを一蹴した彼は、私の髪をそっと撫でる。

「じゃあ真帆、 いっぱい気持ち良くなろうね。」

そして、背後から覆い被さる様に身体を重ねて私の胎内に挿入した。
後ろから突かれると、普段は当たらない場所に肉棒が擦れて気持ち良い。

「あぁっ、はぁ…ん、 玄…」

ズンズンと膣内を犯される。
動きの激しさと私の身体を抱き締める腕の逞しさは普段の彼から想像もつかない。

「っ、真帆もっと感じて?」

そう言うと、彼は後ろから両方の乳房を掴む。

「やぁ…ん、イイよぉっ」

先端をコリコリと刺激されると 普段の自分からは想像出来ない声が出て玄を締め付けてしまう。
パンパンと肌のぶつかり合う音が響く中、後ろからの刺激に酔っていると…

「おい、俺のも舐めろよ」

突然、累が正面に現れて再びそそり立った肉棒を私の口元に寄せる。

「あっ!!ズルい! 俺の番なのに!」

「仕方ねーだろ?こんなの見せつけられたら我慢できねぇって」

なぁ、真帆お願いだから――

あの累が私に頼むなんて…
変な感じだけど、なんだか愛しくって何でもしてあげたくなっちゃう。

亀頭に舌を這わせ、口へ誘導する。
口腔内全体を使って累の肉棒をシゴき始めた。
気持ちよくなるようにと舌を絡ませる。

「悪い、こんなんじゃ足りない」

そう言った途端、累は私の頭を掴み激しく動かし始めた。

「ん"っ…うっ…はぁ」

苦しさに息が漏れる。
前からも後ろからも強い快楽を与えられ続けていて限界は近かった。


「っあ…真帆、もっと」

意識を飛ばされない様に求められるまま、懸命に肉棒を舐める事に集中しようとするけれど

「累を舐める余裕なんてあげない」

嫉妬にかられた玄に子宮を後ろから執拗に押し潰される。
突かれる度に、電流が走る様な感覚に襲われ膣壁が激しく動き始めた。

「ん"んっ、ん"っん…!!」

余りに強烈な快感から逃れられず私は絶頂を迎えてしまった。


「真帆…!」

累の肉棒が口の中で跳ね上がり、喉の奥に苦い味が広がった。


「…真帆、ちゃんと受け止めてね」

玄にトドメと言わんばかりに自身を子宮口に押し付けられて、胎内に熱い液体が注がれる。
膣内は余韻に浸り彼の肉棒に絡みついていた。



「「真帆、どっちがよかった?」」

累と玄がワクワクしながら問いかけてくるけど

「…分かるわけない」

2人に散々翻弄された私は心身共に限界を迎え意識を手放した。




「結局、決めてくれなかったね。 どうしよう?」

玄がそう言いながら2人の間で眠る真帆の髪を撫でる。

「…また、身体に聞いてみればいいんじゃねーの?」

累が妖しげに笑いながら彼女の顔に手を伸ばして親指でその唇をなぞった。

「そうだね、俺達は3人でも構わないし」

玄も笑顔を浮かべる。

そう、宴はまだまだ始まったばかり…


2016.3.25
加筆修正2016.11.7
天野屋 遥か



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