夕焼けに染まり



「……」

静寂に包まれた教室―――――
真央は俺を見て一瞬驚いた顔をするも俺を避ける様に
自分の机に置いてある鞄を取り帰ろうとする。

「真央…待って…」

離れようとする彼女の腕を掴んだ。

「この間はごめん…俺、本当は…」

やっとの思いで震える小さな声で話かけるも、
君は俺から目をそらし決してこちらを見ようとしない。
その反応に言葉が詰まってしまう。
彼女の腕を握る自分の手が震えているのが分かる。


ダメだ、怖い…
真央に自分の気持ちを拒絶されるのが…

いつもなら「好き」だの「愛してる」だの
そんな事思ってなくても適当に口から出任せを言えるのに
本当に大切なものの前では言葉が出てこない。


「…伊藤君、離して」

真央が腕を振り払おうとする。
けれども、俺は力を緩める訳にはいかなかった。
だって、ここで言われた通りにしてしまったら、
俺達の繋がりが無くなってしまうと分かっていたから。

けれども、このままでも居られない。
ぐるぐると色んな考えが頭の中を駆け巡るけれど結局答えは見つからなくて。

どうしていいか解らなくなった俺は咄嗟に真央を抱き寄せて
驚いて目を見開いている彼女の唇に自分のそれを重ねた。

その瞬間――

ドンッと身体に衝撃が走る。

「痛っ…」

身体が鈍い痛みに支配される。
壁に背中が打ち付けられた。
真央が俺を突き飛ばしたんだ。


「止めて!私はあの子とは違う…!」

彼女は汚いと唇に手を当てて、怒りを顕にした。

あぁ、真央の中で俺はそういう男になってしまったんだ。
彼女の本心が自分の予想と正反対であった事
そして、自分達の間にあったと信じていた繋がりはもはや無くなっていたという事実を突きつけられて、
自分の足許が崩れていく感覚に襲われる。


全部真央のせいなのに…

俺がわざとユリとのキスを見せつけたのも…
喧嘩騒ぎ起こしたのだって…


バンッ!!―――――

真央を床に押し倒して馬乗りになる。
そして、その制服に手をかけた。

「ちょっと!?何するの!?」

「全部お前が悪いくせに!」

焦るクラスメイトの悲鳴を無視してブラウスを引きちぎり、隠されていた肌を曝す。

「嫌ぁ!止めて!」

アイツは俺から逃れようと必死に暴れた。
身体を起こそうともがくのを床に押し付ける。抵抗するために足をばたつかせて
時折俺の腰に膝が当たるけれど、気にも止めずブレザーを脱がせてブラウスのボタンを外していく。

「そんなに暴れて騒ぐと今の格好、人に見られるよ?」

一向に動きを止めない彼女に、親切に今の状況を教えてやる。
そう、すでに真央はブラウスがはだけて上半身が露になり
スカートは下着が見えるほどに巻くしあげられていた。

「…っ!!」

彼女は自分の有り様を目の当たりにすると、観念して抵抗を止めた。
しかし、その瞳からは大粒の涙を溢している。

「そうそう。大人しくしててよ…」

上から彼女を見下ろして笑いかける。
きっと、今の自分の表情は酷く歪んだ醜いものだろう。
目の前の女は俺の顔を見て震えて怯えた顔をしているから、嫌でも自覚させられる位に。
けれど、それにお構い無く下着をずらして、乳房の先端に吸い付き揉みしだいていく。
手のひらに丁度収まるサイズのそれは、俺の手に馴染んでいる。
外気に触れて立ち始めたその薄い桃色の先端に吸い付いた。

「…ふぅっ、っつ…」

クラスメイトの女子は唇を噛み締め、声を我慢していた。
突起が限界まで膨らんだのを確認して、手を更に下へ滑らせる。
視界一杯に広がる白い肌は誰にも触らせた事がないのは明白で、
滑らかなその皮膚の上を軽く爪を立てながら下腹部へと指を進めた。
ショーツに手をかけると、真央が反応する。

「もぉ止めて、純君…」

泣きながら俺に止めて欲しいと懇願してきた。
いつも俺に優しく笑いかけてくれた瞳が涙で濡れている。

皮肉だ。

適当に付き合ってた女は皆喜んで股を開いたのに
自分が心から大切にしたいと願った女は俺を拒んだ。


それでも、真央の言葉を無視して股を開かせる。
薄いピンクのソコは誰も踏み入れた事のない未開の場所で堅く閉ざされていた。
その中心をそっと撫でる。

「やぁっ…」

力なく吐息とも啼き声ともとれる曖昧な音を発する彼女に気を良くして優しく掻き回した。
中を指の腹で擦ったり肉襞を引っ掻いたりと自分の出来る限りのテクニックを駆使して蜜を誘う。
すると、段々と愛液が溢れ、滑りがよくなってきた。

「そろそろいいかな」

真央の膣内が少し緩み、解れてきた感触。
指を抜き取ると透明な蜜が滴っていた。
その蜜を見せつける様に舐めとる。早く繋がりたくて堪らなかった。
カッターシャツのボタンを外して、自らの肌を露わにする。
ベルトを外して自身を取りだすと、既に興奮して硬くなりピクピクと小刻みに脈を打っていた。

「…お願いだから…それだけは…」

真央の表情には恐怖の色が浮かんでいる。

「何言ってんの?こんなに濡らして」

俺を拒否する彼女の言葉とは裏腹に、潤んだ入口に正面から肉棒をあてがうと
花びらは俺自身に吸いついてくる。
とうとう好きな女の膣内に亀頭を侵入させた。
甘い痺れに腰がゾクゾクと震えるけれど、
ゆっくりと奥へ進めるのはまだ俺の中にも理性が残っている証拠。


「嫌ぁ…!助けて…湯野君…!」

けれど、真央の上げた悲鳴に動きが止まる。
泣きながら最も嫌いなそいつに助けを求める姿に、心が一瞬にして温度を失っていく。

酷く残酷な気持ちになった。

足元にいる虫を踏みつけて形が無くなるまで何度も踏み潰したくなる様に、
彼女を汚して傷つけたい衝動に駆られる。

俺は肉牙を一気に奥まで突き立てた。

「痛っ…!」

「現実見ろって。お前の初めての相手は俺なんだよ」

苦痛に顔を歪める真央をよそに自分の存在を知らしめる為、
先端をグリグリと最奥の膣壁に擦りつけた。



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