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▼ 04

「今日から此処で俺達は一緒に暮らすんだ」

此処は、ある高級マンションの一室。
みかげを囲うために俺が用意した部屋。
車でここまで連れてきて、すぐに寝室へと導く。

「真琴君…私…」

広いベッドに押し倒した君は大きな瞳を曇らせて、悲しそうに覆い被さる俺を見つめていた。それに対して優しく微笑みながら、ネクタイをほどいて自分の肌を晒す。
それは、これから愛を確かめあう時間を始める合図。

「みかげ…」

顔を寄せ、耳許で甘く低い声で吐息まじりに囁けばピクンと反応を示す。
そのまま、うなじを上から下へと舌でなぞれば君の身体の力は抜けていった。
肉体は正直なのに、顔は必死に快感に耐えている。
腕の中で彼女が葛藤している姿は悩ましくて、可愛らしい。思わず目を細める。

「やっ…!」

ところがスーツに手をかければ、拒もうと力を込めてくる。

「…俺の事、嫌なの?君達家族の恩人なのに?」

そう悲しそうに訴えかければ、君は一瞬大きく目を開いただけで、まるで何かを諦めた様にそれ以上の抵抗はしなくなった。

あんな方法を使っておいて何だけど、極力彼女は力ずくで手に入れたくなかった。

何故なら、無理矢理手に入れたものは長く自分の手の中に留まらないと知っているから。

そのまま、丁寧に彼女のスーツを脱がせれば、露わになったのはキメの細かい美しい肌。

再会した時と同じ衝撃を受けた。

あの時はほんとに偶然で驚いたよ。

でも、見た瞬間に君だとわかった。

運命の出会いと呼ぶのに相応しかったと思う。
ドレスで着飾った君とスーツで決めた俺。

遠い昔に恋焦がれたお姫様は、美しい女性に成長していた。

一目でそんな君の全てを欲しいと思ったんだ。


「綺麗だよ。本当に…」

「ひゃっ…」

その柔らかな膨らみの片方にそっと手をのせて緊張を解くように揉み始める。合わせてもう一方は薄紅色のかわいい先端に唇を寄せた。

普段の様にクラブのホステスとかそういう商売女を抱く時とは全く違う。
本当に大切にしたいと心から思っていた。
だから、堅気の君に正体がバレたくなくて、一般人のふりをしたんだ。

普通の男がする様に、紳士を装って、こまめに連絡をとって食事に誘ったり、一緒に出掛けたりと、君の信頼を勝ち取るために努力した。

出会った当初、俺の風貌から肩書きを疑っているのは分かっていたから。
社長ってのは嘘じゃないんだけど、組の関連会社だし、しかも本当は若頭ってゆう組織の中枢を担ってるなんて事は知られてはいけなかった。


「んんっ…はぁっ…」

「我慢しないで?もっと俺にみかげの可愛い声聞かせて?」

君を想って丹念に舌と指で甘い刺激を与えれば、腕を口に当てて堪えようとしながらも、気持ち良さそうな声を漏らす君。
嬉しくなって、今度は手を下の方へと滑らせ、ショーツの中に指を這わせればくちゅりと水音が遠慮がちに響く。

「もう濡れてる。そんなに気持ちよかったんだ」

「そんな事言わないで…」

少し意地悪に歯を見せれば、涙を溜めながら恥ずかしそうに目を反らす。

「いや、嬉しいんだ。これからもっと気持ちよくしてあげるからね」

そのまま、ショーツを脱がせて大きく股を開かせ、淵を指先でなぞってそのまま蜜壺へ侵入する。
柔らかくて温かい其処は、俺を歓迎するかの様に絡み付いてきた。


2015.6.8
天野屋 遥か


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