柔らかな朝日が振り込む寝室で、薄めの毛布に包まって眠る愛しい人。
背丈こそ大きいけれど、くるんと体を丸めるその姿は、さながら猫か赤ん坊みたいだ。
「ウーファン、起きて。朝だよ」
そっと掌を眠る彼の肩に置いて、とんとん、と軽く叩く。
朝日を浴びてきらきらと輝いて見える髪は、ぴょこんとあちこち飛び跳ねている。
くすくす笑いながら寝癖を整えて、今度は彼の耳元でおはようを囁く。
「朝寝坊さんには、ご飯あげないよ?」
ねぇ、起きて。一緒に朝食を食べよう?
ちゅっ、とウーファンの額に唇を落として、腰かけていたベッド端から降りる。
それからもう一度彼の肩をぽんぽんと撫でて、寝室のドアを潜った。
きっとあと数分すれば眠たげな眼を擦りながら起きてくるであろう彼を想って、小さく笑う。
さあ、朝食を完成させなくちゃ。
愛しいお寝坊さんのために。