きみのなまえ
written by 綺月深穏
きみの名前を「おはよう」にしようか
黄緑色のカーテン開けて
透明にきらきら光る朝日を浴びる度
きみを思い出すように
きみの名前を「ありがとう」にしようか
誰かの優しさにふれたとき
きみが僕にくれた橙色の丸い優しさを
浮かべるように
きみの名前を「ごめんね」にしようか
素材や色や太さや長さの違う
解けた二本の糸を
もう一度ぎゅっと結び直すように
きみの名前を「おやすみ」にしようか
今日のおいしいお菓子や下手くそな鼻歌や
ミルク色に瞬く流れ星の一日の終わりに
きみの笑顔を添えるように
category : Poem
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