水の中
written by 綺月深穏


気の利いた言葉はいらないよ
ただ 本当を聴かせて
冷めきったカフェラテも
氷が全部溶けたアイスティーも
ただ それだけを待っているのよ

何が悪かったの
何が足りなかったの
私がもうあなたの側にいられないのは
どうしてなの

透き通る 水の中 息が出来ないような
あなたの言葉は胸を押しつぶす
切ったばかりの髪の毛先をいじりながら
世界がどんどん縮まってゆく


今私がここで泣き出して
隣の女の子達が
責めるような非難の目を
あなたに遠慮なくぶつけたなら
なぐさめる素振りくらいはしてくれる?

どこを直したら
どこを磨いたら
もう一度 好きだよと抱きしめもらえる
私になれるの

透き通る 水の中 息が出来ないような
あなたの言葉は胸を押しつぶす
切ったばかりの髪の毛先をいじりながら
世界がどんどん縮まってゆく


悪いのはあなただけと言うなら
悪くなかった私に譲ってよ
離れたくなんてないよ

透き通る 水の中 喉が詰まるようだ
あなたの背中は もう届かない

透き通る 水の中 もう私が泣いたって
あなたの心は少しも揺らせない
普通の顔で帰る方法だけ 教えていって
世界は暗くて 光もないから



category : Lyric

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