あたしとかたち
written by 綺月深穏


1日を無駄に過ごしちゃった日は
月に向かって反省するんだ
戻らない時間にごめんねって
気休め程度にしかならないのはわかってるよ
それでもせめてもの償い

誰かがほしいものを
持っているあたしがいる
忘れちゃいけないんだと思う
いくつもの角度から見ることができるから
あたしは立体でいられるってことも


白い紙には描けないよ
存在の有意義を求めたとしても
立ってるんだから
笑ってるんだから
月だってホントは丸くて



曖昧に目が覚めてしまって
夢か現実か判断するのに
随分時間を使ってしまう
太陽にもごめんねを言わなくちゃ
ねぇそうでしょ?
過去は戻らないんだから

明日が待っていると
無意識に言える幸せ
噛みしめて歩いていこうと思う
いつだってあたしたちは目の前の未来より
遠い未来を見ていることも


粘土をこねてつくりあげた
不格好が何よりあたしらしい
動いてるんだから
さわってるんだから
それが今ここにあるんだ



涙が出るのも たぶん
悪いことじゃない
無駄もたまには
いいかもしれない

大切なこと 大切だったもの
忘れないなら きっと

あたしはあたしを
存分に生きられるはず



白い紙には描けないよ
存在の有意義を求めたとしても
立ってるんだから
笑ってるんだから
月だってホントは丸くて


かたちがあるの
かたちで生きてるの


category : Lyric

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