幼馴染み以上。恋人??




俺には好きな人がいる。それだけなら良かったのかもしれない。好きな人っていうのが、“あの人”じゃなければ…
「神童っ!!」
…ドクン
「…なんだ??霧野…?」
名前を呼ばれただけで、名前を呼んだだけで…
ドクン、ドクン
胸が高鳴る…。
「いや、神童が前に見えたからさ、」
…嬉しい
「そうか、じゃあ一緒に行かないか??」
……嫌、かな?
「当たり前だろ?行く方向一緒なんだしさ、」
そう言って、霧野が綺麗に笑う。
「―ッ//」
その顔が凄く綺麗で俺は思わず顔に熱が集まり俯いてしまった。霧野はみんなにその容姿から女の子みたいや中性的などと言われるが、俺はそうは思わない。その…むしろ、カッコ、イイと思う。
うわぁ、何を考えているんだ俺は…!
変な事を考えていたせいでもっと顔に熱が集まり、顔が上げれない。霧野はそんな俺を変に思ったのか顔を覗いてきた
「…神童?どうしッ!?」
あぁ、見られた。俺のこの真っ赤な顔…どうしよう、霧野に変に思われたよな?絶対…
「神童、顔赤いぞっ!大丈夫か??熱でもあるんじゃ!?」
霧野が凄く焦ったように聞いてきた
「いや、大丈夫だ…気にしないでくれ」
俺は今の自分の顔を霧野にあまり見られたくないので、そう言って顔を背ければ
「何言ってんだよ、こんなに顔赤くして。熱でもあったらどうすんだよ」
そう言って、俺の前髪を手でよけたと思ったら…
俺の額と霧野の額がくっついていた。
「―ッ!!?!」
「ちょっと熱いな…。」
霧野の顔がすぐ近くにある。霧野が喋ると息が俺の頬をなでる。それくらい近い。驚きで固まってしまった俺に気づかないで霧野が額を離して言葉を続ける。
「ちょっと熱っぽいみたいだから、あんまり無理すんなよ??辛くなったらすぐ俺に言うんだぞ??」
と、いいながら笑顔で俺の頭を撫でる。
その手が気持ちよくてもっと撫でてもらいたかったから、霧野の手に頭をよせたら、霧野の手が動かなくなったので不思議に思って霧野を見上げてみたら…
チュ…
「ん、…ふぅ、ん…ンクチュ… !!?」
霧野の顔が目の前にあって、唇に柔らかい感触がしたと思ったら口のなかに生暖かいぬるっとしたものが入ってきた。
それが霧野の舌だということを理解するのに3秒かかった。
「…んん、ンチュ、ふ、ぁふ…ンク、チュ」
「…ん、ふ…チュ」
最後に軽いキスをして唇が離れた。唇が離れる時に舌と舌に薄い銀の糸が繋がってプツンと切れた。俺はそれを見て少し切なくなったが霧野が何故こんな事をしたのかがわからなくて混乱していた。
「……神童、ごめん」
「え?…」
霧野が謝ってきてますます混乱してくる。
「…俺、神童の事が好きだ。」
え?今、何て
「ほん、とうに??
「……あぁ、ずっと好きだった。本当は言うつもりはなかったんだけど、さっき神童が俺の手に頭を寄せてきた時に、凄く可愛くて…本能っていうのかな?それが抑えられなかった。」
霧野の話を聞いて、凄く嬉しくて涙がでてきた
「!?、ごめん、泣かせるつもりはなかったんだ、やっぱ男同士だし、気持ち悪いよな…」
霧野は俺が泣いた事で勘違いをして悲しそうな顔で謝ってきた。違う。これは嬉し涙なんだという事を霧野に伝えないと
「ごめん、もうこんな事しないから、これからも友達で「違う。」…え?」
「違うんだ、これは嬉し涙で…俺も、俺も霧野の事が好きなんだ、だから…」
俺の言葉はここで遮られた。
霧野が俺を抱きしめてきたからだ。
「…嬉しい、俺ら両想いって事だよな」
両想い。その言葉を聞いて嬉しくて、でも少し恥ずかしくてまた顔に熱が集まってきた。
その顔を見られたくなくて霧野の胸元に顔を押し付けたら、耳元で…
「…可愛い。愛してるよ…。拓人」
そう囁かれてキスされた。
軽く触れあうだけのキスだけど、凄く幸せだった。
「…俺も愛してるよ。蘭丸」
そう言って、もう一度触れあうだけのキスをした



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白夜さまより頂きました!!
大好きな蘭拓文です・・・!!(感動)
桜兎の書く蘭拓とは全然クオリティが違って悲しくなりますが、
ファンとしては昇天しそうなくらいに嬉しいです(笑)

たっくんのモノローグにときめきます///
あと押せ押せ蘭ちゃんがカッコよすぎです!!
キスシーンはリアルすぎて照れました(笑)


素敵な相互記念文をありがとうございました(*^▽^*)!!
これからもよろしくお願いします♪
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