ナナメ上を向いて行こう! | ナノ



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「で、相馬さんは門田さんに一体何をしたんですか?」

あのあと、先輩はゴミ捨てにいってしまい、微妙な雰囲気の中に取り残された俺。とりあえず相馬さんにそう問いかけてみれば、本人は驚いた顔をしていた。


「え、小鳥遊君。何で俺が悪いこと前提なの!?」

「いや、だって門田さんですよ?こんな神様みたいな人が嫌うなんて、よほどのことをしたとしか思えません」

「ひどい、ひどいよ小鳥遊君!俺、初登場なのにこんな仕打ちなの!?みんなが待ってた相馬さんの登場だよ!?もうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃない!?」

「相馬。メタ発言はやめろ」

「痛っ、痛だだだっ、首、首しまってるよ京香ちゃん!!」

「ほー、まだ名前で呼ぶか。世界平和のためにも一回死んどく?」


さらに首に回した腕に力を込める門田さん。それにしてもすごいな。梢姉さんより強いかもしれない。


「え"!?いや、これ以上はやばいって!!」

「……いや、本当になにしたんですか、相馬さん」
「けほっ、本当に何もしてないよ。初対面から俺嫌われてたし」


ようやく解放された相馬さんは首に手を当てながら言った。


「へえ。門田さんはなんで嫌いなんですか?何か深い理由でも?」

「理由?理由ねー……。ああ、そうそう。私の大っっっ嫌いな人に似てるんだよね。声とか」


あっけらかんとした表情でさらりという門田さん。


意外と浅かった………!

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