「なー、モモカン。マネージャーって大変?」

百枝の反応が一瞬遅れたのは、その口から出たのがとても田島の問いかけるような内容とは思えなかったからだ。

「どうかしたの、田島クン」
「いや、なんてーか……しのーか大変なら、マネージャー二人になればちょっと楽じゃね、と思って」

どうにも要領を得ない。

確かに、マネージャーの仕事は大変だ。
その点、今マネージャーをやっている篠岡は元々よく気が付く上に高校野球の知識に関しては時に部員たちを上回り、真面目で世話焼きな性格であることもあって随分よくこなしてくれている。
しかし、否、その働きぶりを見るにつけても、これから部員が増える(増えて行ってほしい)ことを考えるにつけても、「もう一人マネージャーがいればなァ」と百枝が思ったことがないわけではない。篠岡にはやれることが沢山ある分、やってほしいことも沢山あるのだ。

それに、特にグランド周りの草刈りは篠岡一人にはかなりの労働であるし、なにより孤独だ。
篠岡がそう思っているかどうかはさておくとして、もう一人いればやはり楽だし、男ばかりでムサ苦しいなか彼女も話せる同年代の相手がいるのは楽しかろう。

それはそうなのだが、しかしそれを田島が気にする、というのが少し分からなかった。

(って言うより)

ふと、百枝は思う。

「誰か、マネージャーになりたいっていう子でもいるのかしら?」
「イヤ、そういうワケじゃなくって……」

どうにも、彼にしては歯切れが悪い。
それ故に百枝はそれが田島にとって相当大事なことなのだと察して、辛抱強く彼の言葉を待つ。そのうち覚悟を決めたのか、うんうん唸りながら下げていた顔をぐいとあげて、田島は口を開いた。

「オレの幼馴染に相沢菜々美っていうのがいて、花井とか阿部と同じクラスの奴なんスけど。なんてーかそいつ、スンゲー気が弱くって、そんで今スンゲー自分で引きこもっちゃってて……。ンで、オレ引っ張り出したいんスけど、前にそうしようとしてヨケーにダメになっちゃったんで……」

珍しくしょげた様子で、田島はその表情を暗くした。

一方で、あまりのよく分からなさに百枝は内心で唸りながら眉根を寄せた。
そして頭をフル回転させて、田島がなにを言わんとしているのか、彼の言葉を必死で噛み砕く。

(要するに、田島君に引きこもりの幼馴染の女の子がいる、ってことかしら……?)

そしてそれを、以前に田島は部屋の外へ引っ張り出そうとしたけれど失敗して、どころか余計に悪化させてしまった、と。百枝はそう、彼の言葉を理解した。

幼馴染、しかも異性のそれとなれば、一般的に考えて思い入れが強くなる相手だ。それを自分の手で「ヨケーにダメ」にしてしまったとなれば、罪悪感も焦りも出るというものだろう。

(でも、なんでそれでマネージャーに?)

そう疑問に思った百枝の頭に、「もしかして」とすぐに思い浮かんだのは三橋の存在だった。
最初は他人と目を合わせることすらなかなか出来ず、後ろ向きな印象の強かった三橋だったが、最近は話している時によく目が合うし、メントレの成果もあってか少しずつではあるが、出会った当初とは印象が変わってきている。
それを見てもしかしたら田島は、その幼馴染も野球部へ連れ込めば変えてやれると思ったのかもしれない。

(けどねェ……)

田島の気持ちは分かるが、ハッキリ言って野球部は「そういう」所ではない。
それにマネージャーは意外と重労働であり、選手たちと同様に休日も少ない。重い決意が必要というわけではないが、軽い気持ちでなれるものでもないのだ。

(とはいえ、田島君のこんな珍しい顔見ちゃったらねえ)

底無しに明るく、どちらかと言えば能天気で非常に楽天的な性格なのが田島だ。
それが今は責任感から来る罪悪感でいっぱいと言わんばかりの表情で、しょんぼりと顔を俯かせている。元気な彼のそんな様子を見せられてしまったら、考えないわけにはいかない。

「わかったわ、田島君。それじゃあ……そうね、ちょうど明日はミーティングだけだし。明日その子を、ここへ連れてきてくれるかしら」
「!」
「ただし、面談させてもらうわよ。本人に少しもやる気がなくちゃ、入ってもらうイミがないからね」

百枝の言葉に、ぱあっと顔を明るくして礼を口にする田島へ百枝は明日の日時を指定する。それを聞くなり一礼をすると「連絡してきます!」と部室の方へ走っていく田島の背中を見て、百枝は(青春だなァ)とフッと微笑んだ。

***

「……え?」

菜々美が自身の携帯に田島からの着信が入っているのに気付いたのは、その日の夕食の支度を終えてひと段落ついた時だった。
そろそろ田島が部活を終えて帰ってくる時間だと思いながらおもむろに携帯を開いてみれば、数件続けて入っていた電話の着信履歴と、最終的に一通だけ入っていたメール。
その文面を見て、前述の疑問の声に続く。

【モモカンが面談するから、明日の放課後は空けとくこと!!】

『モモカン』が誰かについては、普段田島の話でよく出てくるから分かる。
女だてらに野球部の監督を務めているという、百枝監督、略して『モモカン』だ。

それは分かる。だがそんな人がなぜ、自身の面談をやるというのか。
思い当たる節が無く首をひねっていると、「ただいまァ!」という元気のいい声と共に玄関の戸が開く音が聞こえた。続く足音はまっすぐに居間へやってきて、その中央に菜々美を見つけると「あっ!」と声をあげる。

「菜々美見てんじゃんケータイ!なんで返事くんないの!」
「お、おかえり、悠くん」
「おかえりじゃなくてさァ!」
「ご、ごめんごめん!だって、今見たしそれに……」
「それに?」
「意味が……ちょっとよく……」

わからない、かな。
困った顔と共に首を傾げれば、「だからさあ!」と田島が詰め寄る。

「マネージャー!!前に言ったじゃん!それの面談!!」
「???」
「だから、マネージャー!モモカンに、菜々美がマネージャーになれるかって聞いたら、まずは面談してみなきゃっていうから。それで明日ってワケ!」

田島の、あきらかに間の説明を飛ばした説明。
しかし幼馴染ゆえの理解力、そして持ち前の自己補足力で、菜々美は田島の話の抜けた部分を埋めていく。

まず、「前に言った」マネージャーの話。
これは恐らくも何も、ゴールデンウィークの頃にあったあの電話――「マネージャーやろうぜ!」と、その件のことだろう。
あれ以降、田島からの連絡を放置していたおかげで、合宿から帰ってきたあとも田島からその話が飛び出すことはなかった。だからてっきり菜々美は田島が諦めた、もとい忘れたのだと思って、菜々美自身もその話を記憶の外へ追いやっていたのだが、田島の方はどうやらそうではなかったらしい。

それで、実は忘れていなかったそれのことを、菜々美に再度告げるよりも前に百枝へと打診したのだ。この流れは十中八九、そうに違いない。成程、自分を押しても駄目だと察して外堀を埋めてきたわけである。
……と言いたいところだが、目の前で「なんでわかんねえかなあ」と言わんばかりの顔をしている田島には恐らくそんな気は全くなく、いわゆる『天然』の行動なのだろう。

それを察して、菜々美は何とも言えない気分になる。もう何年も一緒に同じ時を過ごしてきた幼馴染は、時に本当に無意識で狡賢くあざとい。

とは言え、である。
菜々美の返答は変わらないし、変えてはいけない。こんな自分がマネージャーになったところで、野球部に迷惑をかけるだけだ。
いや、そもそも面談があるのならそこで落とされるに決まっている。するだけ無駄だ。下手をすれば、面談をして自分がダメな人間だとわかったことで、田島の評価まで落とされかねない。

ここはちゃんと断らないと。
そう思いながら、菜々美は口を開く。

「……あ、あのね、悠くん、」
「テスト、赤点とらなかった」
「えっ?」

口を開いた矢先、寄越された田島の言葉に菜々美はきょとんとする。しかしすぐに田島が真剣な表情をしていることに気付いて、その表情に緊張を僅かばかり走らせた。

「菜々美、言ったよな。赤点とらなかったら何かご褒美くれるって。自分の出来る範囲で、なんでもって」

田島の言葉に、菜々美は言葉を詰まらせる。
確かに、そう言った。自分でも覚えているし、最近は赤点をとらなかった田島がいつご褒美の話を持ち出してくるかとも考えていた。
しかしまさかその話を、今この時に持ち出されるとは思いもよらなかった。

(でも、それはずるいよ、悠くん)

そう思いはするのだが、田島の真剣な表情が菜々美の口を開かせてくれない。
結果、なにも言えずに菜々美は唇を噛む。
そんな菜々美を見て、ほんの少しムッとした表情を浮かべながら焦れたように田島が口を開こうとした、その時だった。

「コラッ、悠!なに菜々美ちゃん苛めてるの!」
「いってー!!!」

ゴンッ、と鈍い音が響く。
いつの間にか傍へ寄って来ていた田島の母・美輪子から、田島へとゲンコツが落とされた音だ。
突然のことに驚いて肩を大きく震わせながらも、菜々美は涙目になって「いじめてねーよ!」と抗議する田島と、「菜々美ちゃん困ってるでしょ!」と叱りつける美輪子を前に、慌てて弁解に終始する。

結局その後はそのまま夕飯の時間となり、菜々美と田島の話はいったん保留となった。
しかし夕飯の間も、普段なら賑やかな田島はその前の会話を引きずるように口をつぐんで黙々と箸を進めていた。

(悠くん、本気だ)

ぴりぴりと伝わってくるそれを前に、菜々美も少し顔を俯かせながら黙って食事を進める。
そんな二人の周りで他の家人はと言えば、「まあ二人もいつまでも子供じゃないし、色々と二人なりに事情があるのだろう」と特に触れることもなく、いつもと変わらぬ食事を進めていた。



食事が終われば菜々美は後片付けを手伝って、それが終わるのを田島は庭で素振りをしながら待つ。
流れだけはいつもと変わらない。それだけに、この後どうなるのかを菜々美は察して少し気分が重くなる。

(後片付けが終わったら、悠くんに家まで送ってもらって、それから二人きりだ)

何をするでもなく、適当にだらだらと過ごす時間。
普段は好きだと思っているその時間が、今日は確実にあの問答が再開する時間になる。

「菜々美ちゃん」

ふと、話しかけてきた美輪子に菜々美は洗い物の手を止めて顔をあげる。

「何話してたかは分からないけど、嫌なら嫌って言って大丈夫だからね。悠もそれくらいじゃめげないし、そうしないと菜々美ちゃんになら強引に行けばいい!って味しめちゃうんだから」

たまにはガツンと言っちゃいなさい、と美輪子は笑って言う。
それに対して菜々美は、応とも否とも言わずに曖昧な笑みを返した。

***

「……リンゴ、食べる?」
「……ん」

互いに無言のまま家を出て、数歩先の向かい合わせにある玄関。
鍵を開けて、抜く手を止めた菜々美がいたたまれない気持ちになりながら寄越した言葉に、田島は短く返す。
菜々美が玄関扉を開ければ、いらっしゃいもお邪魔しますも無く二人は部屋へと上がった。

ほんの数秒の無言が、何分も何十分にも感じる。
背後に感じる田島の気配が、重くのしかかるように感じる。
重くのしかかって、本気を伝えてくる。

それは、台所とリビングに分かれても同じだった。
張りつめた重い空気が溜まって、じわじわと菜々美の体を重くする。その重みに比例して、菜々美の気持ちも重くなる。

胸の中では、沢山の想いが水底の泥のように溜まっていた。
そのどれもが口に出せるものではなく、じゃあどうすればいいのか、どう伝えればいいのか、それを考えれば考えるほど泥はどんどん胸の中につかえていく。

「ッ!」

ふと、指に痛みが走って菜々美の意識は手元へと引き戻された。
見れば指に、赤く筋のように血が滲みはじめている。
慌てて包丁とリンゴを手放すと、水で傷口を洗い流した。

「菜々美、大丈夫か!?」

と、ばたばたと慌てた様子で田島が駆けつけた。
菜々美の様子を見て顔を悲しげにくしゃりとさせ、指、と呟くように口にした田島へ、ちょっと切っちゃっただけ、と菜々美は苦笑を浮かべる。
そして水を止めると、指に血が滲んでいないのを確認してから手をタオルで拭いた、その時だった。

「〜〜〜〜っ、菜々美!ごめんッ!!!」

不意に田島が、勢いよく頭を下げると共に謝る。
あまりに突然のことに、菜々美は面食らって「へっ!?」と間抜けな声をあげた。
状況が飲み込めずにきょとんとしていると、この上なくしょげた表情で田島がおずおずとほんの少しだけ顔を上げる。

「俺、菜々美にどうしてもマネージャーやってほしいってそればっかで……菜々美の気持ちムシして、ワガママ言い過ぎた。だから、ごめん」
「……」

返す言葉が見つからずに、菜々美は口をつぐむ。
そんな菜々美へ、田島は顔を俯かせたまま言葉を続けた。

「でも俺、やっぱ菜々美に俺が野球してるとこ見てほしいんだ。ビデオじゃなくって、もっと近くでちゃんと見て欲しいんだ!だから、どうしたらいいかって俺なりに考えて……。……でも、ごめん。菜々美がそんなに嫌がるなんて思わなくって……」
「い、嫌なんじゃないよ!」

『嫌』と。
その言葉に、弾かれるように菜々美は声を発した。
菜々美の声に少し驚いた表情で顔を上げた田島と目が合えば、咄嗟に視線を逸らすも菜々美は二の句をつぐ。

「い、嫌なんじゃなくって、その……ゆ、悠くんだって知ってるでしょ。私が人が多いの、得意じゃないの……」
「……。……知ってるけど、でも選手は俺入れて10人だし、他もしのーかとモモカンとシガポだけだぜ。クラスに比べりゃ全然じゃん」
「そ、それに、私がい、いても、きっと……や、役になんて、た、たてないし……」
「立つよ!だって、菜々美がいたら俺めっちゃやる気出るもん!」
「そっ、そういうのじゃないでしょ!それに私、野球のことは全然わからないし……」
「そんなん、これから覚えていけばいーじゃん!菜々美、頭いーんだからスグ覚えられるって!」
「ッ……」

ついだ二の句は、菜々美の思う通りにはならなかった。
逆に追い詰められて、言葉を探すように菜々美の視線は下を向き、不安げに組まれた手はしきりに親指をもじもじとさせる。しかしいくら待っても噛みしめた唇は開かれることのないまま、それより先に田島が口を開いた。

「俺は頑張ったのに、菜々美は頑張ってくれねーの?」
「!」

耳に届いた田島の言葉。
いつになく固く冷たい音に、菜々美は下におろしていた視線をそうっと田島へと向ける。そして刹那、びくりと小さく肩を震わせて僅かに身を縮めた。

射抜くような視線。痛いほどの、威圧感。
昔よく菜々美をからかっていた男子へ向けられていたそれが、菜々美に向けられている。

有無を言わせぬ空気に、菜々美は完全に言葉を失った。
それでも何か言わなければと代わりの言葉を探して、菜々美はその唇を何度も薄く開いたり閉じたりする。そんな菜々美へ、「どうなんだよ」と田島は更に詰め寄る。

詰め寄られて、菜々美はさらにその身を縮めた。
それと同時に歯噛みするように、その口は再び固く閉ざされる。田島に向けたまま外せないでいた視線も、気まずそうな表情と共に下へと落ちた。

刺すような沈黙が、室内に満ちる。
壁時計が時を刻む音が響く中、菜々美は田島の強い視線を感じながら、その唇を噛みしめていた。しかし、言葉を探しているわけではなかった。ただ時が経って、田島が諦めるのをひたすら待っていた。

そして暫くして、その時は訪れた。

「……もういーよ。悪かったな」

――果たしてそれは、菜々美の待っていた言葉ではなかった。正しくは、『待っていた言葉』ではあった。けれど、冷えた音で紡がれたそれは意味が違う。
それに気づいて菜々美は顔を上げるが、その時にはもう田島は菜々美へ背を向けていた。

「、悠くん」
「じゃあな。また明日」
「……あ……う、うん……」

それきり、菜々美の方を向かないまま田島は部屋を出ると一人で玄関へ向かう。
重い足を引きずるように菜々美はその後に続くが、玄関扉の前で体を菜々美の方へ向けても、田島の視線が菜々美へ向けられることはなかった。
「戸締りちゃんとしとけよ」と、それだけを言った田島へ菜々美が頷くと、それ以上なにも言わず静かに田島は出ていく。

田島が自身の家へ入る音を聞いてから、菜々美はいつものように鍵を閉める。いつもはなんとも思わないその音が、今日はやけに冷たく感じて菜々美はその場に蹲った。

『俺は頑張ったのに、菜々美は頑張ってくれねーの?』

思い出す田島の言葉に、菜々美は唇を噛みしめる。
田島の言っていることはわかる。思うことも、最もだ。

だけど、でも。

(だって、やっぱり無理だよ)

――怖い。
田島には言わなかった、その言葉。
田島の傍で田島の応援をするのが嫌なのではない。
ただ、そのために人の中に入っていくのが怖いのだ。
田島の言葉に応えたいと、その気持ちが無いわけではないが、そう易々と踏み出せる一歩でもない。

他人は、怖い。
他人の目が、怖い。
他人の自分を見る目が、怖い。

目から伝わってくる沢山の感情を察して、時には推察して、作り上げてしまった感情の波に勝手に呑まれる。
それは、酷く疲れることだ。

だから教室では、空気に徹する。
息を潜めて、じっとしている。教室の隅に座って、体を縮めて、影を薄くする。そうすれば自分へと向けられる視線はなくなって、楽でいられる。

けれど、マネージャーになってしまえばそうはいかない。
誰かと関わらざるをえなくなる。そうすれば、空気にはなれない。なってはいけない。

『……もういーよ。悪かったな』

田島の言葉がもう一つ響いて、どきりと心臓が脈を打つ。嫌な風に騒ぎ出す胸に当てた手を握りしめて、ぎゅっと菜々美は身を縮めた。

田島に、あんな風に言われたのは初めてだった。あんな言葉を言われたのも、あんな風にあんなことを言う田島を見たのも初めてだった。
まるで、田島に突き飛ばされたかのような感覚――それは初めてではないが、しかし例えばあの時のように泣いても、田島はきっと謝らないし、取り消さない。

どうすればいいかは、分かっている。
けれどここまで来て尚、「でも」を繰り返して踏み出そうとしない自分に嫌気がさして目を閉じれば、涙がぱたぱたと零れ落ちる。

瞼の裏には、拒むように向けられた田島の背中が浮かんでいた。




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