06



最近の私たちは、休みの日の朝寝坊が深刻だ。ひどい時には13時まで寝てしまう。
明日は8時に起きよう!とお互い誓い合い、早く寝ようとしたものの「僕なんだか眠れなーい」と甘え始めた悟に絆され、散々抱かれてしまった。


そして今、目覚めた時には既に10時すぎ。
…アラームかけたんだけどな。

ベッドの中で伸びをしてから、隣でスヤスヤと眠る悟の伏せられた長いまつ毛に触れると、瞼をぴくりと動かして唸るから面白い。
ついでに唇も上下まとめて指先で摘むと、悟は「んん!」と抗議するような声を上げ、薄く瞼を開けてこちらを睨みつけた。

「ね、悟。そろそろ起きよ」
「……ん〜〜……やだ」
「やだって。8時に起きようって言ったじゃん」
「決めた。僕、もう一生起きない。ここでなまえとずーっと寝続けて、そのまま寝たきり老人になる。」
「馬鹿みたいな事言わないで」
「……なまえがぎゅーってさせてくれたら起きても良いかも」
「はいはい、どうぞご自由に」


呆れてスマホをいじりはじめた私の背中に、寝起きの温かい悟がするりと抱きついてきてくる。広い胸に背中を預けている心地よさと、うとうとしながら喋る悟が可愛くて思わず頬が緩んだ。

「なまえ〜、今なんじ〜」
「ガンジー……10時。ねえ起きて。朝ごはん食べよ」
「ははっ、つまんねぇ。うーん……そうね」


そう言う悟の手が、後ろからわたしの身体をまさぐり始めた。指先で胸と太ももを撫でられ、首筋や耳にキスを繰り返す悟は、もう確実に起きている。

私の臀部に当たっている大きくなった悟のものを緩く脚を動かして刺激すると、後ろで嬉しそうに笑う気配を感じた。そのまま手が胸に伸びてきて、先端を爪先で軽く引っ掻く。

「んっ、……悟、昨日あんなにしたのに」
「昨日は昨日でしょ。なまえだって嫌じゃないくせに」

悟のものが後ろから秘部にあてがわれる。昨夜、悟に何度も中に出されたせいでまだ滑りを帯びているそこにぬるぬると往復すると、まるで挿入されているかのように大きな水音が響いた。良いところを押しつぶされるように往復されると、たまらない快楽からすっかりその気になってしまう。

駄目だ、これじゃまた悟の思う壺なのに。

「ほら、もうぐっちゃぐちゃ。ふふ、なまえは素直でかわいーねえ」
「ぁ、……悟、きもちい、い」
「ん、僕も気持ちいい。ぬるぬるしてて熱くて、入ってるみたい」
「ふ、ぁ、んん、んっ」

ぬる、ぬる、と、まるで後ろから挿入されているような体制と動きでの刺激に痺れるような快感が走るものの、物足りなさから思わず腰が揺れる。
先端が膣の入り口に引っ掛かっては滑って外れるたびに、切ないような声が出てしまう。


「なまえ、そんな腰動かしたら入っちゃうよ。昨日あんなにしたから、今朝はやめておこうと思ったんだけど?」
「さ、とる……意地悪言わないで」
「意地悪じゃないよ。入れてほしい?……なまえのでもうぬるぬるだから、簡単に入っちゃいそう」
「……っ入れてほし、い」


耳元で甘く囁かれながら胸の突起を軽く扱かれるともう耐えられなくて、思わず泣き声のような懇願の声が出た。

「よくできました」と、教師然とした口ぶりで呟いた悟に、後ろから一気に貫かれる。待ち望んだ刺激にすぐに絶頂を迎えてしまった私を抱きしめた悟が笑う。


「はは、もうイッちゃったの?ほんっとオマエって淫乱。きもちーの大好きだもんね?」
「ぁ、っう……好き、悟が、すき」
「ねぇなまえ。お願いだからさ、これ以上可愛い事言うのやめてよ。……止まれなくなる。」


低い声で吐き捨てた悟に、そのまま後ろから激しく腰を打ち付けられるとまた簡単に絶頂を迎えてしまう。
激しい熱情を一身に受けながら、ここでずっと悟と寝続けるのもいいかも、なんて思いながら、結局私たちがベッドを出たのは13時を回ったころ。

クタクタの私の代わりに、悟が遅めのブランチにホットケーキを焼いてくれたのだった。






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