緑間真太郎の暴走
俺の下には、体育で生徒の安全を守るマットの上で不安げな表情を浮かべる高尾。
どうやら品質の保証されたこのマットは、今の高尾の安全を守ることはできないらしい。
この状況になったのは、俺が意図的に仕組んだものではない。


俺は高尾を組み敷いたままポケットの中に意識を向けた。
今朝のおは朝の星座占い、俺の蟹座は一位だった。
ラッキーアイテムである縄跳びも、ポケットに押し込んである。
俺は人事を尽くした。
だからこそ、この状況下に高尾がいる。
偶然高尾が教師に体育の片付けを頼まれ、偶然俺も隣にいたから巻き込まれ、偶然それが最終時限で、偶然訳を知らない別の教師が体育倉庫の鍵を託されて鍵を閉めてしまった。




『うわー……ちょ、真ちゃんどうする?』




開くはずのない扉をガタガタと揺らしながら高尾が振り返ったとき、俺は衝動的に高尾の腕を引いていた。
そのまま手近なマットに押し倒し、両手を押さえつけた。
高尾は常に笑顔を絶やさない。
試合中にはもちろん真剣な顔で、鷹の目と呼ばれる能力でチームを支えている。
勝利した時の無邪気な笑顔は思わず微笑んでしまうほどだ。
その笑顔が俺にだけ向けられているのならまだよかった。
だが、高尾は誰にでも笑顔を振りまく。
俺の気は知らないはずだから悪意は無いのだろう。
しかしそれがどうしようもなく苛立って、本当に無意識に高尾を手に入れたいと思ってしまった。
そのタイミングでこの状況。
今高尾を手に入れなければ確実に取られる。


両手を拘束している手に力を込めると、高尾の顔が僅かに歪んだ。
………普段は見せないその表情に堪らなくそそられた。
女性を相手にするよりも遥かに大きな興奮が俺の全身を駆け巡った。
この表情は俺にしか見せてはいけない。
…もっと。
誰も知らない高尾の顔が見たい。
このまま衝動に身を委ねて高尾を壊してしまえば、どんな顔をするのだろう。
泣き叫んで俺に助けを求めるだろうか。
再びあの興奮に襲われた。




「…………真ちゃん……?」




高尾の声で我に返り、高尾を見下ろす。
……………その顔には、取り繕ったような笑顔と…………………恐怖。
高尾が俺を恐れ、警戒している。
これから何をされるのかと怯えている。


高尾の両手は、俺の片手でも楽に抑えておける。
だが、これからの行為を考えれば両手が使えた方がいい。
……今日のラッキーアイテムは……縄跳び。
全く、矢張りこうしろということだったのだな。
俺は左手で高尾を押さえたまま右手でポケットに手を入れた。
少し出てきていた青い紐を引き抜くと、結ばれた縄跳びが姿を現した。
口と右手を器用に駆使して解くと、手早く高尾の両手を縛った。
ひ、と高尾が喉を鳴らした。
俺はテーピングを外して高尾の制服の裾から手を入れた。
滑らかな、だが均等に鍛えられた肌を堪能する。
ふとだ顔を盗み見ると、驚愕に目を見開き微かに震えている。
下半身に熱が集まり、何度か保っていた理性が崩れ去った。
高尾の襟元を思い切り引っ張るとボタンが簡単に数個飛び散り、首筋が露わになった。
迷いなくそこに口を近づけ吸い上げた。




「…………ッあ!」



跡が残ったのを確認し、それを舐め上げる。




「ひ、ぁ………っ…」




それでも声を抑え、抵抗しようとする高尾を快楽の底に突き落としたいという欲求が俺を攻め立てる。



最早、前戯などに時間を費やす余裕は無い。




「や、……!ちょ、真ちゃ、ん…!」


「そうだ。もっと抵抗して俺を愉しませろ」




高尾のベルトを外し、下着ごと引き摺り下ろす。
高尾の顔が一気に上気し、真っ赤に染まった。




「真ちゃんっ!?おい…….嘘だろっ……!………はぅっ!?」




高尾の自身を強く握り締めると、高尾の身体が弓なりに跳ねた。




既に先走りで厭らしく光を反射するそれを上下に勢い良く擦る。




「ひあぁあっ!ら、駄目っ、しんちゃ………ぁん!」




普段あまり一人ではしないのか、高尾は直ぐに絶頂を迎えかけたが、こんなものでは俺は満足しない。
ギリギリで手を止め、高尾をうつ伏せにして四つん這いの体制にし、腰を高く上げさせる。
鷹の目は、この体制でも俺の姿が見えるだろう。、
曝け出された高尾の後孔に、まずは人差し指を遠慮なく挿し入れる。




「や、め………は、ぁっ!ひぅ……!」




楽に一本を飲み込んだそこに、更に二本押し込む。
その三本をバラバラに動かし、高尾を刺激する。




「お前のここは三本は楽に呑み込んでいるのだよ。一体誰に開発されたのか……それとも誰にでも足を開くのか?とんだ淫乱だな、お前は」


「………ちげぇ、よ…ふぁ、う………んぁ!?な、ぁ!な、んだよぉ、これっ………は、あああああ!」


「………ここか」




高尾の反応が格段に良くなった一点、前立腺だけを三本で乱暴に刺激する。
人差し指の爪を立てて引っ掻くと、高尾は喉を反らせた。
俺は咄嗟に高尾自身の根元を握りしめた。




「〜〜〜っ!な、んでぇ!」


「当然だ。お前だけなんて許さないのだよ」




側に落ちていたテーピングをそこに強く巻きつけ、達せないようにした。
俺も自分のベルトを外し、怒張した自身を高尾の後孔に当てがった。
高尾は何をされるのかわかったのか、抵抗を強くした。




「…….え?嘘、嘘だろ、ちょ、それはマジで駄目だって!……やめ、やめろ!緑間っああああああああああっ!!」




奥まで一度で貫くと、高尾は目を見開いて仰け反った。
再奥まで突き上げ、前立腺に当てる。
本来ならとっくに達しているだろうが、テーピングが巻かれているためイけないだろう。
俺は敢えて激しく動きはせず、奥まで突き入れたまま前立腺を何度も押し上げる。




「い、やぁああ!はっ、ぅ、ひぁああ!」




そのとき、ふと視界の隅に白い布ようなものが映り込んだ。
…….ゴールテープ。
普段は少し奥にある籠の中に纏めて入っているはずだが……これは面白い。


口をはくはくと動かし、生理的な涙で歪んだ高尾の顔を見、俺は自身が大きくなるのを感じた。
口元がニヤリと歪み、ゴールテープを掴んで高尾の目に巻きつける。
そして仰向けに戻し、足を限界まで大きく開かせる。




「なに、なんだよこれ…………!」


「お前は視野が広い。なら見えなくなったときの感じ方は……」




一度入り口まで引き抜き、思い切り腰を打ち付けた。




「ひぁああああああああっ!!!」


「…やはりな」




さっきよりも感度が数段良くなっている。
………思い立って縄跳びとは逆のポケットに手を入れると、固い感触を感じた。
それを引っ張り出すと、緑色のカバーを纏った携帯が姿を現した。
電源ボタンを押し、ロック解除画面の右下にあるカメラのマークをクリックする。
カメラを向けた先にはだらしなく涎を垂らし、荒い呼吸で足を開いて秘部を露わにした高尾の姿。
顔がにやけるのを止められず、また止める必要とないと思い笑みを深める。
音で高尾も気づいたようだ。




「………は?え?……な、……今の…………おい……っ!緑間…!?」




目隠しを外してやると、高尾はショックを受けているというよりは何が何だかわかっていないような顔をしていた。
そしてその見開かれた目から、無意識だろうが涙が零れた。
俺は携帯を構えたままだ。
否応無しにその事実が目に入るだろう。




「……お前が俺を否定するなら、これを手始めに宮地先輩に送る。それでも俺を受け入れないなら学校中にばら撒いてやろう」




俺は携帯を地面に放り投げ、ゆっくりと高尾の中から自身をギリギリまで抜いた。
そしてまたゆっくりと奥まで入れる。
高尾は、じわじわと訪れる快楽に乱れ、一押しのそれが与えられずにいる。
根元も縛っている。
かなり辛いはずだ。




「くぁ、ひ……ぁあ!や、ぁ…!」


「…………どうだ高尾。俺のものになると言えば解放してやる」




高尾は鋭く俺を睨みつけた。
息は荒く普段の様な迫力はないが、否定と捉えるには十分だった。




「…………そうか。なら、お前を」










壊して手に入れるまで。










【緑間真太郎の暴走】
初の捧げ物になります
高尾ちゃんを喘がせるのは楽しいねとクロイル様と盛り上がりまして

俺らの高尾ちゃんぶち犯したい衝動を緑間くんに代わりにお願いしました
実は高尾ちゃん一度もイってないんですよ
このあと空イキする予定でした
愛は……あると思います
狂愛ね。


クロイル様、リクエストありがとうございます
こんなもので宜しければお持ち帰りください
(言ってくだされば続き書きますが、妄想で繋げるのもいいかと)




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ワラビ様より頂きました!
夜中のテンションで語り合い、互いに相互記念のリクエストがR指定という…素晴らしい結果になってしまいまして^^;
それにしても素敵な小説ありがとうございました!!
これからよろしくお願いします!


2014.01.04


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