まだまだ、だね
「グレイ様っっ!!」
「ん?ジュビアか、どうした?」
慣れというものは恐ろしい。
様付けっで呼ばれる事に何の違和感も感じなくなるなんて。
さて、一日が始まった。
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まずは朝、ギルド内のカウンター前。
「グレイ様おはようございます!!」
「ん、?ああ、おはようさん」
ハートマークを出しながらグレイのもとへと走るジュビア。
そんなジュビアを見て周りの者は笑みを浮かべていた。
「微笑ましいわねぇ〜」
「ははっ、グレイは全然想いに気付いてないですけどね・・・」
そうやって二人を見ているものは看板娘のミラジェーン、通称ミラと金髪の可愛い女の子であるルーシィだ。
今日は、昼から『造形大会』というものがあり、造形魔法を扱うものは強制参加になっている。
もちろん、グレイも参加予定だ。
「ジュ、ジュジュ、ジュビアはグレイ様のおてつだ「わりぃ、そろそろいかねぇと」ガ――ン」
肝心なことを言う前にグレイがどこかへ行くのも、日常茶飯事になってきた。
「うぅ、っジュビアは・・・」
「あらら・・・」
「いつもどおりね」
ギルド内にはジュビアの泣き声だけがいびいた。
続いて昼。
「わぁっっ」
外に並べられた綺麗な造形。
鳥や蝶、家具などが造形魔法で作られていた。
その中でもとりわけ目立っているのがグレイの作品。
「・・・・・・・・これは・・」
「・・・・・剣?・・・」
「フフッ剣と言えばエルザよねぇ」
今にも何かを斬りそうな位置で、奇妙にうごめくその剣。
「エルザさん・・・・」
そこで、ジュビアの妄想が始まった。
妄想一、
「やっぱお前ってさ・・・鎧とか剣が好きなんだよな?」
「ん?あぁ、まぁそうだが・・」
「やっぱそうだよな・・・」
たまたま仕事帰りのエルザとギルド前で会うグレイ。
突然、そんな事を言うものだから、エルザが首をかしげる。
「やっぱ、今回の大会は剣つくるわ」
「えっ・・・」
エルザには珍しく声をもらす。
お互いに少し染まった頬を誰にも見れないよう、そっと、その場を抜け出す。
「好きだぜ・・・エルザ・・」
「つっ・・!わ、私だって・・・//////」
「・・・・そ、そんなぁぁぁぁぁぁぁっっ」
「あら、形が変わったわよ!!」
「・・・?鍵・・・?」
妄想二、
「大会かぁ」
「なんだ?ルーシィ、大会に興味あんのか?」
「きょ、興味あるもないも・・」
グレイが出るんだから――−−
そう言ったルーシィはこの上ないほど顔を染め、グレイを見つめた。
「・・・ルーシィ・・・」
グレイはルーシィを見つめなおして、言葉をつづけた。
「今年は鍵で決まりだな・・・」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「あら、また形・・・」
「今度は・・・鎧?」
その後もジュビアの叫び声は延々と続き、それから数日間FTの女子(特にエルザとルーシィ)に睨みを利かせていたらしい。
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FTのグレジュビギャグをリクエストして強奪してきました(笑)
ジュビア可愛い!
やっぱり、FTではジュビアが一番大好きです!!
ゆうか様、ありがとうございました!
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