a secret makes...

「おいチビ!てめぇ、いい加減那月に何隠してるか言いやがれ!」
「ナンノコトデショウカ?」
「白々しいにも程がある!那月が不安がってんだよ!」

那月は砂月のことを知らない。でも、砂月は那月のことはもちろん、心まで知っている。それは、穏便派な那月の疑問を過激派の砂月が何がなんでも解決しようとするわけで。その解決策をメモに書いて那月の枕元に置いておくから那月はよく妖精さんが現れたと大騒ぎする。
今回、俺が隠していることとは、俺が小傍唯として活動していること。那月が撮った写真が学園中に出回って、それがシャイニング早乙女のもとに届き、「You、雑誌モデルやっちゃいなYo!」的な軽いノリで雑誌モデルをやらされてしまった。那月に言わない理由はバレたらガッツリホールドされて 着せ替え人形にされてしまうから。さすがに仕事以外で女装は避けたい。砂月に言わない理由は…恥ずかしいから。やっぱ俺も男だから、恋人にはかっこいいところを見せたい。あんなみっととないところ見せたくないから。
だから…

「別に、お前らに嘘なんてついてねーし!じゃ、俺音也とサッカーの約束あるから!」
「おい待てチビ!」

さっと駆け出した。逃げるのに関しては得意だからな。この後どうせ唯の仕事だし、女装して電車に乗れば勝ちだもんね!トイレ適当に探して着替えよーっと!







prev next
back
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -