とりあえず、 LOVEの方向でww
「リオン」
「なんだ?」
「好きだ」
「っ!!?///」
あ、リオン顔真っ赤。
こりゃ直球に弱いタイプだね。
にしても、いきなりクロアったらどうしちゃったんだろ。
ま、面白いからいつも通り観察してみるけどww
「クロア、いきなり何を…っ」
「こないだイレーヌに会った時に、結局のところライクかラブかどっちなんだと尋ねられたから」
ああ、そんなこともあったなぁ。
あの貴腐人さん、クロアが攻めなのか受けなのか気になるとかも言ってたよなぁ。
あれ?だからって唐突に好きだとか言う必要ある…?ま、いっか。
確かこういうのBLっていうんだっけ?
ブラックリストかと思ってたあのピュアな頃が懐かしいと、記憶を捏造してからリオンを見る。
少し落ち着いたらしい。
…ラブの方だったらリオンと貴腐人さんは喜ぶんだろうね。
ついでに、シャルティエは喚いて庭に投げ捨てられて3時間放置プレイww
「………」
「……///」
悩んでいるようでクロアはじっとリオンの顔…目あたりを凝視していた。
ああもう!これくらいでまた熱ぶり返すってどんなに純情なの!?
僕のドス黒いハートが浄化され…はしないけど、それなりに衝撃は受けたよ。まったく…
「…あ、その前にさ。ライクとラブに差ってあるのか?どっちも意味的には'好き'の筈だよな」
うわ、そう来たか…
いろんな勉強はしてきてたけど、恋愛方面は何もしてなかったもんなぁ。
思わずリオンも顔の熱が一瞬引いて、またぶり返してクロアを睨みつけてる。
シャルティエは苦笑気味。
「…リオン、顔いつも以上にキツイぞ。本気で目元にシワできんじゃね?」
「そういう、問題か!!」
「おい!シャルティエは無しだろ!」
この場合はありだと思うよ、クロア。
肝心なところで鈍感な君が悪い。
真っ赤になってシャルティエ振り回すリオンは、加虐心が煽られるというか、弄りたくなっちゃうレベルだね。
そりゃシャルティエもついからかっちゃいたくなるよ。
まぁ、結果はシャルティエだから僕は絶対弄らないけど。
自分から痛めつけられる趣味は生憎持ち合わせていないし。
「グレイブ!」
「ね、ネガティブゲイト」
『頑張れ、リオン。クロアに勝てたら'ラブ'の方だよ〜』
「ふざけるな!//僕は別にそんなもの気にしてなんか…」
そう言いながら動きよくなったのはどこの誰?
…ふふ、これで暫くは遊べそうだ。
とりあえず、
LOVEの方向でww
→あとがき
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