それはまたある日のこと。 今日のレッスンが終わった後、一緒に帰っていたアズとエヴァの2人はテイクアウトが出来るコーヒーショップにやってきた。 もちろん寄った理由は、アズがコーヒーを飲みたがったから。 そこで期間限定のきなこタピオカドリンクをエヴァがオーダー。 店頭に並ぶ看板の広告を見て、妙に惹かれたそうだ。 そして飲んでみた感想はと言うと、
「あ、美味しい。」
と。予想外の味に、思わず声が漏れ出る。 そんな彼の反応が気になったアズ。
「タピオカがお餅みたいにモチモチだから、きなこ餅っぽく感じる。」
「そうなの?」
甘いモノはあまり得意じゃないのに、彼が美味しく飲むそれが気になったようだ。
「ちょっと飲んでみる?アズからしたら結構、甘いかもだけど。」
「・・・うんっ!」
なのでその誘いを快く歓迎。 ストローはそのままで、ちょっとだけもらう。 そして飲んでみた感想はと言うと、
「どう?」
「わ、すごいきなこだね。その名の通りで結構、甘いね。」
と。予想通りの味に頷いてご馳走様してご返却。
「えへへ、飲ませてくれてありがとう。えば。」
「うん、どう致しまして。」
「えば、今日まだ時間ある?もうちょっと寄り道してこ?」
「いいよ。どこ行こうか?」
こうして2人は今日も平和に、何処かへ寄り道しながら帰って行くのでした。
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