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イケメンくんと平凡くんEP.After
Kiss me please
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そして日が暮れて夜になり、晩ご飯ご馳走になって程よい時間になったら、今日の勉強会はここまで。
玄関の柵の外まで篝が見送りに来る。

「先輩、大丈夫?もう外暗いし、やっぱ家まで送ろうか?」

「くんなバーカ。」

その頃にはオレもオレの調子を取り戻していた。

「それじゃあタカシ先輩、また明日。」

ここでいつものようにバイバイを交わして、ここでいつもオレは帰り道を急ぐ。
けど今日は帰るフリをして、柵を開けて戻ろうとしていたタイミングで奴の名前を呼ぶ。

「篝。」

「え、何?何か忘れ物ー・・・ッ!?」

その不意を打って篝の胸ぐらを掴み、力任せに自分に引き寄せて、その唇を強引に塞いでやった。


やられっぱなしは、糞ムカつくって気づいたからー・・・。


それを一瞬で例えたら遅いけど、でも直ぐにオレから解放。
掴んだ胸ぐらを今度はドンっと押して退かし、服の袖でゴシゴシ自分の口を拭う。

「・・・じゃあな。」

「え。ちょ!?先輩!?!?」

そして今度こそ、いつものように帰り道を急いで帰っていく。
篝の反応なんて知らない。絶対に後ろを振り返らずに。

「〜〜〜・・・今のは反則でしょ。」

あれから篝はこっちに隙が生まれれば確実に狙ってくる。けどオレはそうじゃない。友達として篝と付き合っていた。
築くこの関係が、余計な火を付けさせていること。
そんなに篝に落とされる覚悟、オレは本当に出来ているのだろうか。
物語は月日を越して、雪の夜に続くのでした。


To be continued…



「イケメンくんと平凡くんがお付き合い始めました」
EP.Afterをお読みいただきありがとうございます

本編のその後の二人のお話です
縛っていたわけではないのに
本編で全然キスシーンがなかったので
そちらをメインとして書きました・・・が、
篝×タカシでしか書けないお話が
もう少しだけあるので続きます
締めに困ったから続かせた訳ではないです
・・・っと、とりあえず書き残しておきます


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