「ただいま〜。」
飲み物のお代わりに席を立ち、冷たいウーロン茶をグラスに注いで戻って来たアイツ(羽前 篝)。 ニコニコとご機嫌な顔が気に障ってきてムカついたが、オレ(斉藤 崇)は奴を無視して勉強ばかり構う。 すると、
「ねーねータカシ先輩。心理テストやってみない?」
暇にしていたアイツが適当に読んでた雑誌の記事から、その暇を潰す案を出してきた。
「静かにしてろよ。ネカフェじゃ喋るのもあんまりよくねえんだから。」 「よし。じゃあ先ず1問目からいくよ。」
「やらないって言ってんだろ!人の話少しは聞け!!」
「先輩こそ、そんなに大きい声出したら周りに迷惑なんだから、静かにしてなよ。」
「・・・この野郎ッ。」
っというわけで「やらない」と続けても「やる」以外の選択肢を与えられなかった為、半ば強制的にやらされる羽目に。 オレでオレも勉強で疲れた手を休ませるついでを理由にして、休憩ながらに付き合ってやることにした。
「そういうのって大体なんでも自分がそれっぽい答えに合うよう出来てんだろ?心理もクソもないだろ。」
「それでもいいじゃない。楽しんだもの勝ちでしょ?そんな風に屁理屈ばっか言ってるとモテないよ先輩。」
「よ、余計なお世話だ。」
心理テストは全部で3問。 よければこれを読んでる方も一緒にお付き合い下さい。
「それじゃあいくよー。」
【心理テスト 第1問】 別れた恋人からもらったぬいぐるみがあります。あなたならどうやって処分しますか? @誰かにあげる A捨てる Bフリマなどで売る C燃やしてしまう
「そもそも貰わない場合はどうしたらいいんだ?」
「直感で当てはまりそうなのを選んでもいいんじゃない?」
「じゃあAの捨てる。」
「先輩は本当に情緒なく捨てそうだね。なら俺は@かな。」
「人から貰ったヤツを人にあげんなよ。」
「俺だって直感だよ。『とっておく』っていう選択肢がないんだもん。」
先ずは1問目。 オレはAを選び、コイツは@を選ぶ。 この解答で人付き合いについての心理が分かるそうだ。
「えっと解答は次のページにあるのか。どれどれ・・・。」
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