攘夷戦争に参加していた幼馴染の女の子。戦争が終わると同時に姿を消して、戦場の端から端までずっと探したのに見つからなかったの。高杉、桂、坂本もそれぞれの道を進んだがその女の子を探し続けてます。 時は流れて数年後。銀時が万事屋なるものを始めて新八と神楽が仲間入りして、とっくにその女の子は死んでしまったと諦めていた矢先。近くの路地からおびただしい量の赤い何かが視界に映った。足を止めて路地を見ると、その女の子によく似た女性が倒れていました。 もしかして。そんな希望を抱きながら死にかけている彼女を抱きかかえ万事屋へと走った。新八神楽は大騒ぎ。 三日後、ようやく目覚めた彼女は、名前はみょうじなまえと言うらしい。ほらね。思った通り。やっぱり彼女だ。やっと会えた。ずっと会いたかった。何年探したと思ってる。 数年ぶりの邂逅に柄にもなく、嬉々として話しかけたら。 「あ、の……すみません、何を、言っているのでしょう…?」 知らない土地で迷子になったみたいに不安げに震える彼女がいました。 「え…いやいやいやそっちこそ何言ってんの? そんなんじゃ銀さん、笑えねーよ…?」 口にした声は、震えていた。 「あなた、は、誰、ですか…?」 まるで敵と対峙した時みたいに警戒して、俺を見る。 違う、違う、その目じゃない。俺が見たかったのはそれじゃない。 テンパる俺に、冷静な新八。新八が言うには、忘れてしまったのではないか、って。どうやら、その通りだった。 丸々、抜け落ちていました。彼女と過ごした数年間。辛い戦争のことなんて忘れてしまって良かったと思う反面一緒に過ごした寺子屋まで、忘れ、て、しまって。そんな、なんでどうしてなんでだよ! やっと会えたのにやっと見つけたのにやっとまた、話せたのに。 覚えているのは一方的で、俺のベクトルは彼女に向かって行っても彼女のベクトルはどこか違う方向を向ている。 やっと、また、会えたのに。なんでこんなに辛いんだ。 記憶喪失からの再会っていいですよね誰か書いてください。 |