「そう言えばソニック君さあ、ハゲのヒーローに名前間違えられてたよね。なんだっけ、ふふ、かん、ぶふっ! 関節のパニック?」
「お前はそんなに死に急ぎたいのか。くそ、お前ごときの気配に気付けなかったというのか」
「だってちょうど外回りしてたし、それであの騒動に巻き込まれたんだから」
「署長の娘が1人で出歩くのか?」
「っ、そうだよ! 娘はぼっちで出歩いてましたよ!」
「随分寂しい人生だな。俺が終わらせてやろうか?」
「逃げ足なら負けませんよ!」
「ほぉ。この俺にスピード勝負を挑むか。良いだろう、一瞬で塵にしてやる」
「はっ! 牢獄の中の囚人など怖くないわ! 殺れるもんなら殺っ嘘です冗談です冗談なんです」
「長生きしたかったらつまらん戯れ言など言わんことだな」
「ソニック君が辛辣すぎてツラい。わたしの心はガラスのハートなんです。傷付きました」
「プレパラートか。軟弱者め」
「残念でした、強化ガラスです」
「何でもいい、粉々に砕いてやろう」
「そういえばさあ! この怪我! 3針縫ったって言ったよね? 言 っ た よ ね ?」
「あの程度の攻撃もかわすことができないくせに俺から逃げられるとはとんだホラ吹きだ」
「痛い痛いあー痛い」
「……すまなかった(ボソッ)」
「んんん? 聞こえないなあ!」
「はっ倒すぞ」
「唐突だけどソニック君、シュークリーム食べない?」
「本当に唐突だな。俺は甘いものは好かん」
「えー何それー。人生の半分損してる」
「甘味を摂らないことで損をするような人生は歩んでない」
「まぁまぁそう言わずにグイッといってくださいな!」
「おいこれ変な匂いする。何を入れた」
「……………生クリーム」
「うそつけ!!」
親しくなった火曜日