ついったログ | ナノ
菅原さんが彼女の首を締めるのは、きっとエゴではなくて根本的には彼女のため。彼女が苦しそうだからなんとかしたい、楽にしてやりたい一心で首を締める。早く早く、お前を苦しめているものはなに? 俺には何ができる? どうしたら泣き止んでくれる? どうしたら笑ってくれる?どうしたら、どうしたら。


薄暗く清潔とは程遠い路地裏で、ギリギリと力を込めて首を絞める。弱々しく伸びた手が俺の頬を撫でた。

「ごめん、ね。ごめんね、苦しい、よね。ごめん、ね」

苦しいのは自分のくせに、何で俺の心配をしているのだろう。俺は今お前を殺そうとしてるのに。彼女は最期とびきりの笑顔を浮かべ事切れた


見てしまったんだ、今日、路地裏で見知らぬ男に襲われている姿を。泣いて暴れて抵抗して、それでも彼女は逃げることは叶わなかった。俺はそれをただ見ていた。体が動かなかった。脳が現実を拒絶して、どこかでこれは夢だと思っていた。でもそんな訳なくて。誰かに壊されるくらいならいっそこの手で
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