※士郎女体化
※吹雪姉弟は雷門生設定










澄みきった青い空には、太陽がキラキラと輝いている。
窓を開けると心地よいそよ風が感じられた。

「アツヤ、起きて」

朝の7時半、そろそろ起きてもらわないと困る時間だ。
閉めきられていた窓を少し開けると、士郎は未だベッドで夢の中にいる弟を揺さぶる。


「ねえアツヤ、そろそろ時間が…」
「う…あ、あともうちょい……」

今日何回目かのやり取りにため息をつく。
自分は思っていたより弟に弱いらしく、今日も幸せそうに眠っているアツヤを見るとつい甘やかして、最初に起こそうと考えていた時間を遥かに越していた。


……ここまできたら実力行使だ。

意を決しアツヤに馬乗りになると、両頬を左右に引っ張った。

「起 き て!」
「うぐぐ…ま、あともう少し……」
「…起きないなら僕先に行くからね、僕今日は風丸君に返すものg…」
「っしゃあああ今すぐ起きるぜ姉貴!……って何で馬乗りになってんだ!?」

風丸君の名を出した途端、アツヤはものすごい勢いで文字通り飛び起きた。
あと数cm頭を引かなかったら確実に頭突きされていただろう。

「それはアツヤが起きないからでしょ」
「わーっ!わかったから、とりあえず退いてくれ!アングルが!ヤバいっ!」
「?…なら3分で下に降りて来てね?」

絶対だからね、と年を押し
士郎は部屋を後にした。



「…美人で天然な姉貴を持つと困るぜ…」

士郎が部屋から去った後、制服に着替えながらアツヤは急いで下へと降りて行った。



姉弟の1日の始まり
慌ただしくも楽しい一日の始まりだ!



「朝ごはん食べたら出発だよ!」
「ひろー、はら、ほほいおいほいはほ!モゴモゴ」
「(もう食べ終わってる…)うん、じゃあ行こっか」
「ん……よっし、しろの作った朝ごはんでアツヤ様覚醒!
待たせたなしろ、今何分だ?」
「10分、予鈴まではあと20分だよ」
「余裕!飛ばすからしっかり掴まってろよ!」
「うん!」





―――――――

アツヤの信条は「しろが作ったものは全部食べる!」だそうです。
いくら遅刻しそうでも、しろが作った料理は全て平らげます。
要するにシスコン。






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -