18の後
(♀夢/英雄学/爆豪勝己/「18。」の後の話)
(※18。は現在非公開のエロ話。ネタバレあり)
「ついてくんな殺すぞ!」
「いや無理だよ!行き先同じじゃないか!」
「別の道から行けや!!」
「それじゃ遠回りだよ!」
「ンなもん俺が知るか!」
「あのさかっちゃん、こないだ」
「うっせぇ死ね」
「まだ何も言ってないんだけど…。ああ、でも別に言うほどのことじゃないのかな。別に伝言頼まれたわけじゃないし、多分必要だったら直接言いそうだし…」
「だああああっウッゼェ!!ンだよ何かあんならはっきり言えクソが!!」
えっと
「◎ちゃんとなんかあった?」
「………なんでてめぇからあいつの名前出んだよ」
「いや、こないだ帰りに会って」
「で」
「かっちゃんが変わりないかって聞かれた」
「んでてめぇなんつった」
「えっ」
「あ?」
「いや、あの、あくまで僕の主観的な意見で実際のかっちゃんのそれとは違うかもしれな」
「いいからさっさと言えクソデク!!」
「…最近機嫌悪そうかなーって…。そしたらなんか思い当たる節ありそうな曖昧な返事したから」
「んで」
「え?」
「えじゃねえよ。その後だよカス」
「なんかあった?って訊いて、別に何もって言われて、それで終わったけど………」
「てめぇには関係ねえ」
(いや、うん、そうなんだろうけど)
「お父さん、ご飯」
「んー…」
「◎15だっけ?」
「うん。今年16」
「もう嫁に行ける歳なんのか」
「ああ、うん。そうね。法律上は…」
「どこ行っても恥ずかしくねぇな。光己ちゃんのお陰で」
「お父さんたちはたまにはもっと親らしいことしていいと思う」
「あー…はっは。耳がいてぇわ。親らしいことってどっか連れてったりか?」
「とか」
「悪りぃことしたら躾けたり?」
「とか」
「娘の話聞いてやったり?」
「…とか、うん」
少し話した後。
「勝己と喧嘩でもしたか?」
「喧嘩じゃないけど…たぶん。でもなんとなく、顔合わせにくい」
「ん?お前告白でもされたか?」
超動揺して茶碗取りこぼして転がして戻そうとしてひっくり返す
「あっ、わっ、ああ!ご、ご飯こぼした…っ」
(俺の娘おもしれぇな)
「な、なんでそんなすぐわかるの?」
「まぁ、15っつったら多感な時期だかんな。可能性としちゃそれが高ぇだろうなってとこだ。高校受験終わってっしな」
「…はーん?なるほどね」
「そんで勝己は?」
「学校では機嫌悪そうって、出久くんが…」
「だろうな」
「てことは返事まだか」
「…うん」
「なんか迷う理由あんのか?」
「理由っていうか…今までそういう風に見たことないから、なんて返したらいいのかわかんなくて…」
この年頃はそんなもんか。初心
「相手に悪りぃと思って迷ってんなら振っちまえ。一緒んなるんなら惚れてる男のがいいだろ」
「…でも、確かにあんまりそういう意識はないんだけど、断ったら今までの関係も壊れちゃう気がして…なんか」
「まァ今まで通りってわけにはいかねぇわな」
「お前が告られたんだからお前が答え出さなきゃなんねぇし、返事の中身は任せっけどよ、先延ばしにしてっと待ってる方はしんどいぞ。お前もな」
「ん…」
青いなぁ。
「変わっちゃうかな、やっぱり」
「断言はできねぇけどな。どっちで答え出しても何かしらは変わる確率の方が高え。男と女なんて特にそうだ」
「…兄妹でもそう?」
「あ?」
俺の子供はお前だけだろ。
「や、私と勝己が兄妹じゃないのはわかってるんだけど」
ん?
「………はっ?勝己が告ったのか?」
「え?」
「は。へぇーーーっ」
「えっ、ちょっと何…え?え!?だ、だってそういう話だったでしょ!?」
「いや、別の男に告られてお前が返事しねぇから勝己がヘソ曲げてんだと思ったんだよ」
「え、や、やだ嘘っ!あっ!じゃ、じゃあダメ!今の話なし!今の話全部なし!違うから!」
「はは、おっせー。へー、勝己。ふーん」
「あああ…っ!!やだもう…!」
「はは、まぁ言わねえよ。光己ちゃんすぐ勝己に言っちまいそうだしな。したら余計返事なんて無理だろ」
「好きな方選べや」
「あ。なぁ、お前がクソ慌ててた様子ネタにするな?」
「