それでも時間はいつだって平等に流れる(中)










私たちは忍術学園に入学した。私はろ組で、○はは組だった。私は長次と仲良くなり、○も伊作や留三郎と仲良くなった。毎日一緒にいた入学前に比べれば、会う時間が減った。○が常に傍にいなくてなんとなく物足りなく感じていたが、私には長次がいたし、人見知りの○が私以外の誰かといるのは悪いことじゃないと思った。
○が伊作や留三郎に笑っているのを見ると、二人に些細な苛立ちが湧いたりもした。が、それはあまりにも身勝手なものだったし、○は離れても私を慕っていると知っていた。だからそんな苛立ちは簡単に昇華できた。



私は周りより早く体の成長が始まった。人より早く筋肉質な男性的な体になったし、性器は人より早く形を変えた。だからなのか、周りより早く性的なことに興味を持ち始めた。先輩から春本を見せてもらって、実験的に自慰をして知識を広めた。性器を刺激して射精すると気持ち良かった。こんなに気持ちいいことを独り占めするのはもったいないと思った。
○に教えてあげたかった。

長次が不在の時を狙って、私は○を部屋に誘って猥談をした。体の変化はあったかとか、自慰をしたことはあるかとか、そういう事を話した。○はまだ全然知識がなくて、私が一から教えてあげた。そのまま部屋で服を脱がせて素っ裸にさせた。風呂以外で褌まで取り払うことはなかったため、○は恥ずかしがって真っ赤になった。そんな○が可愛くて、私は私しか知らない○に優越感を感じた。気持ちがあったかくて安らかになれた。
その時○の性器はまだ剥けてなくて、気持ち良くさせようと思ってちょこっと頭を出させた。だが○が痛がったので私はすぐに止めた。○が痛いのはダメだ。

私は○の体を愛撫した。首とか、耳とか、絶対に人に触られたことのないところとか、ゾクゾクするところを優しく触った。はじめ擽ったがったが、笑い声がなくなると○は身を捩った。

「小平太…変な感じがするよ」

それを聞いて私は喜んだ。○が私の手によって感じてくれている!
私は笑った。

「それは気持ちいいからだ。○、かわいいな。大好きだぞ」

私は○に口吸いした。○も抵抗しなかった。
私たちは戯れるように口吸いをして、そのうち性交した。
○に痛い思いをさせたくなかったから、じっくりじっくり、何日もかけて穴を解していった。それでも○の尻はきつくて、極上に気持ち良かった。一緒に果てて、一緒に笑って、密やかに神聖な時間を幾度となく過ごした。何年も。私たちは同じ思いを抱いて求め合っていた。幸せだった。この一時がずっと続くと信じていた。







「ねえ小平太。立花くんってかっこいいね」



ずっと続くと、思っていたんだ。




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