女装趣味のトド松とそれを認知している普通丸とトド松と知らずに好意的なあつしくん。






(お粗末/あつしくん/松野トド松/普通丸/あつトドのような何か/女装)

トド松が女装好きで、普通丸がそれを知っている。トド松が「普通丸、ちょっと買い物付き合ってよ」と誘う時は女装して出かけたい時。普通丸はそれを了承してデートのようなものをする。
あつしくんに見られる。

後日の飲み会。トドあつ普通クソすぃね。
「普通丸って彼女いたんだね」
「え?いないよ?」
「あれ?そうなの?こないだ新宿で一緒に歩いてるの見たけど…じゃああれ友達?」
「新宿?………あ」

普通丸がトド松を見る。顔面蒼白で目で訴えるトド松にアイコンタクトで了解する普通丸。

「うん、そう。友達」
「へぇ、仲良いの?」
「まあ、うん。そうだね」
「今度紹介してよ」
「えっ!?な、なんで!?」
「あの子さ、結構僕のタイプなんだよね」
「ぶふっ!!!!」
「うわ!ちょっとトド松汚い!」
「やだぁトドちゃん、どうしたの?」
「ご、ごめん…!噎せただけ」

結構強めに食いつくあつしくんを断り切れる言い訳が思いつかなくてやっべぇどうしような普通丸と、口を出したら事態がややこしくなりそうだから黙秘し続けるトド松。
テンパってる普通丸がトイレに行くと言って逃げて、トド松がついていく。

「どうしよう!あつしくん女の子の趣味ちょっとズレてるんじゃない!?確かに僕は可愛いけどさ!」
「いや、可愛さは置いといて、あつし結構マジだよ?もうトド松だって言っちゃったら?」
「言えるわけないじゃん!バカなの!?今後の友人関係が終わるし、僕にちょっといいなとか思ってるのわかったらお互い気まずいでしょ!頑張ってよ普通丸!!」
「いや、僕もう無理だよ!」
「僕がなんとか考えるから!」

付き合ってた彼氏にひどい振られ方してからちょっと男性恐怖症気味でとても男紹介できる相手じゃない。という付け焼き刃設定を5分で考え出したトド松。だが、考えてないところを聞かれては普通丸が四苦八苦しながら答えていくことになる。

「あの子名前なんていうの?」
「と、トド子…」
「彼氏は?」
「さあ?そういうの話さないし」
「普通丸、次遊ぶ時僕も誘ってよ」
「えっ!いやいや、いやいやいや!ダメだと思うなぁ〜!」
「なんで?」
「いやさ、トド子ちょっと男が苦手っていうか…いつも二人で遊んでるし、急に知らない奴が来たらびっくりするっていうか〜…ほら、緊張すると思うんだよね!」
「別にその日のうちにどうにかなりたいってわけじゃないよ?僕ってそんなガツガツしてる…?」
「いや、あつしはいい奴なんだけど…」
「じゃあ頼むよ。男が多くてダメならトド子ちゃんも友達連れてきてもいいから。ね?」
「ええ〜…」

(なんでそんなに必死なのあつしくん!!僕だよ!男だよ!馬鹿なの!?)

「あつしがそんなに女の子と遊びたがるの珍すぃーね」
「そうね、いつも女の子の方があっくんに食いつくもんね」
「相当可愛い子なのかな〜。普通丸、写真とかないの?」
「あ!見たーい見たーい!」

(ああああお前らぁあああアアアッ!!!!!)

結局普通丸が断りきれなくて、トド子として一緒に遊びながら普通丸がトド松をフォローして、あつしくんは「どうしよう、胸がときめく…もしかして、これは恋?」とかしてればいい。そしてどんどん取り返しがつかなくなって、あつしくんが本気でトド子を好きになった辺りでカミングアウトしちゃって
「お前…!!マジかよふっざけんなよ!!!嘘だこんなの!!」
とあつしくんは普段到底発しない汚い言葉を吐きながら地に平伏す。




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