神術師。









(♂夢/忍卵/固定相手は不破雷蔵/その他も出る予定/第一部では三郎/パラレル/ついったーネタより)



パロ。許婚。神術(超能力や読心術など、常人が持たざる能力)を持つ故に忌み子と嫌われ捨てられた雷蔵。感情が高ぶると自分で制御できない。

まだ幼いうちに名高い神術師の婆に拾われ修業を積む。次第に神術をコントロール出来るようになる。時期を見計らって婆が雷蔵をご本山に連れていく。

見たことないくらい広く美しい屋敷に戸惑う雷蔵。自分はここに場違いだと感じて婆の目を盗んで逃げ出す。山を下りる途中に不安が溢れて泣きだしてしまう。

「どうしたんだ?何で泣いてるんだ?」見上げると同い年くらいの男の子が自分を見下げている。「行くところがないんだ」

「じゃあ俺んちに来いよ。でっかいから一人くらい増えても平気だ」初めて自分に優しく笑いかけてくれた彼に、雷蔵は恋をした。手を繋いで彼についていく。

たどり着いた先は婆に連れていかれた屋敷だった。「おや雷蔵、どこに行っていたんだい?」「ばあちゃん言ってた子って雷蔵だったの?」

彼と婆は由緒正しい神術師の家系で、彼は当主の一人息子。許婚となるのは能力の高い神術師と代々決まっている。

不作続きの分家の術師に耐えかねて、雷蔵を見つけた婆が嫁として連れてきたのだ。生まれ持って高い能力を持つ雷蔵に分家の親たちも「余所者」と文句は言えなかった。

雷蔵は嫁修業として母屋敷地内の離れに住まわされる。そして神術師の修業も継続。分家の子供達との交流。妬みと悪口と初めての友達。

主人公と幼なじみの三郎と友達になる。三郎は雷蔵が来る前、第一花嫁候補で、優秀な神術師。変化の術は雷蔵も適わなかった。

親しくなってからは常に雷蔵の顔に変化して周囲を混乱させている三郎。もともと常に誰かに変化してはその神術を誇示しつつ周囲をからかっていた。

一週間に一度、主人公は当主訓練から解放されて花嫁候補たちのところへ。本来は許婚選抜のための訪問だが、まだ世継を意識していない主人公は友達と会う感覚。

その時雷蔵は婆の元で許婚として作法訓練。解放された時には主人公は他の候補たちに連れられ不在。「さっきまでいたんだがな」一人残っている三郎が言った。

神術を通して醜く黒く怖いものが、三郎から伝わってきた。ぞくりと雷蔵の体を駆け巡った悪寒。三郎が自分に嫉妬している。いつも幼子のように笑っているのに。

「ずっと一緒にいたのは私なのに。誰よりもあいつを理解しているのは私なのに」それは悲しみに近い嫉み。雷蔵は理解した。三郎は彼が好きなのだ。そして自分のことも。

自分と主人公に板挟みになっている三郎に何一つ言えなくて、隣を通り過ぎた三郎を雷蔵はただ見送った。生まれて初めてやるせなかった。

これで第一部。二部は思いついてるものの書くのにエネルギーがいるので執筆未定。とりあえず本山をでて神術師として各地で封印が解けた鬼達を討伐する主人公。

二部では双忍以外の五年生とか六いを出す予定。






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