『不思議だね。君といると僕はとても満たされるんだ』


嘘つき。


『本当だよ。いまこうして一緒にいられる事が何よりも幸せなんだよ』


他の女性にも同じ事をいっているくせに。


『ねぇ、もう一回、だめ?』


分かっているのに、何故。貴方に求められると拒む術が見つからない。


『暖かくて、柔らかい。』


無邪気に私にまたがる貴方を、私はもう何十年も愛し続けている。


『ねぇ、もっと声出してよ。ね。』


愛おしい貴方。どんなに願っても永遠に私だけのものになる事はないと分かっているのに。堕落した関係を断てずに、後ろ暗い嫉妬を抱えたまま貴方に抱かれる。


『は、、白澤さま、、』







このままあなたを身体に閉じ込めたまま、二人一緒に業火に焼かれてしまいたい。



焼跡に遺る灰ひとつ他の女には渡したくないの。


だって愛してるから。
















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