愛と嘘
ゆっくり腰を落とさせると、斜め上に見える其の顔に苦悶の表情が浮かんだ。
「ん、」
辛そうな声。
快楽を得るまでに相当な時間を要する彼は、この瞬間を一番嫌う。
「っく、ふ…」
「…大丈夫ですよ」
だから、せめてもの気休め代わりに。
優しく囁いてそっと背中を撫でれば、強張っていたその身体が僅かに緩んだ。
130421 詩
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