嵐の前の静けさ
うるさいチビが居なくなった、それだけのことなのに、もう一人のスペードーーあいつーーはめっきり塞ぎ込んでしまって、ここ数日一日の大半は俺様が主導権を握って動いていた。勿論嫌な訳はない。ただ何故か、苛々としていた。
「何事ですか?」
だからだと思う。
持て余した感情のはけ口を、この男に決めたのは。
130413 詩
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