脳内エラー
異様な空間だった。
首を締める男と、締められる男。苛立ちの色の混じる瞳で男がもう一人を見つめる。しかしそれに対して後者は抵抗の素振りなどは見せず、ただじっと目の前の彼を見据えているだけで。その細く白い首が僅かに痙攣した。
「なんで、だよ」
悲痛な叫び声と共に男の巻き付けた指の力が抜ける。
「なんで、」
ぽたぽたと落ちる雫が数的、男の頬を濡らした。
130412 詩
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