本当に感謝しているのよ?

ええ。本当に。




憎い位面倒臭い事をして頂いて本当にありがとう!





結論から言うと、私は苛められっ子だった。それはもう、思い出したくない位にね。
下駄箱に生ゴミ・虫が入っているのは当たり前。机はカラフルに落書きされて当たり前。椅子が無いのは当たり前。置き勉した教科書がぼろぼろなのも当たり前。
先生生徒に無視されるのも当たり前。放課後リンチに遭うのも当たり前。授業中挙手しても当てられないのは当たり前。机に白い菊の花があるのも当たり前。

まあ、最初は健気に泣いてみたりしたけど、キャラに合わないから却下。ってことで私は、傷付かないことを一番において生活した。
下駄箱に生ゴミが入ってたら全部取り出して(ゴム手袋で!)他の生徒の下駄箱に押し込む。机がカラフルだったら屋上から投げ捨てる。
椅子が無かったら、そこら辺のを奪う。教科書がぼろぼろだったら置き勉してるのを奪う。無視されたらそいつを存在していないことにする。
リンチにあうからいつもカッターナイフを持ち歩く。授業なんてもちろんサボる。白い菊があったら持ち帰るけど(きれいじゃない!)

そうやって自分が傷付かないように生活した。他校に自分の味方を作った。地域の伯父さんおばさんの人気者になった。学校にいる数少ない味方と生活した。
そうして私は少しずつ証拠を集めた。
まずリンチの動画を有名な動画サイトにアップロード。
地域のおばさんおじさん(市長さんまで!)に相談しに行った。
他校の先生を味方に付けて相談しに行った(被害者のように弱弱しくね!)

ええ、怖いでしょうね?
動画をみた視聴者が学校のことを調べて、荒らしにくる。個人情報の漏洩。
地域の方の協力が得られなくなえる。風評もひどくなる。
他校からの練習試合が格段に減る。部活が弱くなる。

逃げたい現実。でも逃げれない。
そうして私は復讐を遂げたのです。

「ごめんなさい!」

「嫌」

「すみません…」

「嫌」

「許して…!」

「嫌」

貴方たちと話もしたくないの。そうそう。この学校、もうすぐつぶれるんですってね。
え?ああ、貴方たちを受け入れる学校が無いんだっけ?
ふぅん。そうなのお気の毒に。


まあ、自業自得だけどね!









つまり彼女は、最高の復讐を成し遂げたのです。


とある彼女のお話



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