今日は晴天だ。というわけで、運動部であるわたしはもれなく部活がある。…めんどくさい…。 雨よ降れ!念じてみたってそりゃあ、降るわけなんてなくってさあ。 昨日降った雨、今日と天気交換してくれればいいのに…。 なんで面倒臭がりなわたしが運動部になったんだろう。そのときの衝動で入らなきゃよかった。 とか、いろいろな思考を張り巡らしたってまあ、部活に行く結果は変わらないし。
ああもう!朝日が眼にまぶしいよこのやろー! …はぁ、しょうがない。準備するか。
まあ、どうせ衝動で入った部活で(しかも人数が多い)途中でポジション変えられちゃったりして、わたしはレギュラーになれないことは知っていたけど。分かってたけど。 ペアの子(ダブルスの)も惰性で続けているようなもんなんだろうなあ。
ああ、かったるい。
黒いエナメルバックにタオルやノート、食べ物、飲み物、お財布などなどを詰め込む。 なんでこんな、気だるいんだろうなあ。 風邪?風邪ってことにして休みたい。まあ、チキンなわたしにはできませんがね!
まあ、準備が終わっちゃいまして、しょうがないから行くしかなくて。 スニーカー履いて、水溜りをわざと踏んで、イライラを解消しようとした。無理でしたが。
「あれ、新島じゃん。」
「…へ?」
そこにはつまり想い人の来栖くんがいらっしゃいまして!
「あ、おは、よう。」
「おはよー。大変だなー、外部活は…、顔、どんよりしてるぞー。」
「えっ、昨日あんまり寝てなくてさあ…」
嘘です。ごめんなさい。 見栄張っただけで昨日は8時に寝ましたよ。どんな健康優良児だわたしは。
「そうなのか?…まあ、頑張れよー。俺は美術部だから気が重いことが早々無いんだが…。」
「まあ、でも。案外楽しかったりもするよ、技術が向上したのが分かると。」
「はは、そのために体を扱きまくってるお前ら尊敬するよ。」
「いやいやいや、来栖くんだってすごいじゃん、わたしあんなきれいな絵かけるわけ無いもん!尊敬するよ。」
「でも、うまいやつはごろごろいるからなあ…。ま、お互い頑張ろうぜ!」
「うんっ。じゃあまた学校で!」
「おう。じゃあな!」
ラッキー!来栖くん、人気者だからあんまり話せないんだよね! さあ、部活部活っ!
そうしてわたしは、軽快な足取りで部活へ向かった。
(きみに会っちゃえば、悪夢だって至上の夢。ある意味最強の気分転換で最高のご褒美!)
かわいい気分屋
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