◆染まる頃に。
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※9割強ヒロインの話です。
病み系で、後半注意です※
「名前、彼女が出来ました」
あたしの好きな人はそう告げてきた
久しぶりの一言がそれですか
『そうなんだ』
そう言い残し去った
いや、逃げたという方が正しいかもしれない
トキヤに告げられて以来、わたしは屍の
ように部屋で何もせず日々を過ごしていた
たまにお母さんが「休みだからとゴロゴロして。」と言ってくるがそれ所じゃない
でも休みで良かった
トキヤにどんな顔をして会えばいいか分からないから
『そういえば買わないといけない物があったんだった...』
重い体を起こして支度を始めた
鏡に映った自分を見て驚いた
『うっわ、酷い顔...』
久しぶりに見た自分の顔はやつれて醜くかった
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気分転換も兼ねて出掛けたのに
なんて運が悪いのだろう
トキヤとその彼女らしき人と歩いてるのが見えた
そして休みも終わってしまった
前までは少しでもトキヤの姿を見たいと思っていたのに
今となっては姿も何も見たくない
微笑んでくれる様に見えた黄色の花も
今はわたしを嘲笑ってる様に見える
太陽もジリジリして皆で苛めてくる気がしてきた
もうなんなの
ガン、ガンッと頭を壁に軽く打ち付ける
泣いたらダメだ。止まらない涙に言い聞かせる様に
『あぁ...』
これで悲しい痛みが消えそう
ガンッ、ガンッ、ガンッ、ガンッ、ガンッ
ガッ
頭の痛みも感じなくなった
これで解放されたのね
涙が止まった 代わりに上から温かい液体が流れた
2013/06/26 wed.
何だかこの小説はやたら辞書引きました
;´Д`)笑
そして題名も中々ピンと来るのも無くて
そして今回はちゃんと大雑把な年齢と
季節や場所などが設定されてます
どんな裏設定があるのか。
と特典感覚で楽しんで頂けたら(^^)