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舞良が自分の周りに意識を戻すと、手を振り合う舞良に何人か注目していた。
舞良を見てる人の中で女の人はやっぱりニヤニヤしていたが、隣にいた朱里は違った。
真面目な顔をして舞良を見つめる朱里に、舞良は動揺した。
また響との仲を疑うのだろうか。
「えっと…何かな…」
「あなた…」
スピーチ台では一人残った不死鳥が、パーティーの進行を続けていた。
「最高の婚約発表になりましたね。皆さんももっとお二人を祝福したいだろうとは思いますが、ここで新作発表のハロウィンパーティーは終わりです」
「ナリちゃんと仲がいいのには、理由があったんだね」
「…」
朱里は周りと同じく、響と恋の舞良に対する反応を見ていたのだ。
「兼ねてからの計画により、ここからは若者限定のナイトパーティとなります。自称ではいけませんよ、本当に年齢が学生的である方のみ、この後もお楽しみください」
「だからこんなに短い期間で、仲良くなったのね」
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CINDERELLA STORY