P 97/211


「ああ!」
「じゃあ帰りましょう」
「ナリ!勝手に送らないでってば!」
「もう送ってしまったもの、遅いわ」

響は携帯を舞良に返して椅子から立ち上がった。

舞良も仕方なくそれに倣い、いましがた送ったメールを消去してポケットに仕舞ってから立ち上がった。

「ねえマイロ、この学校って試験の順位結果が貼り出されるんでしょう?」
「そう、一号館の一階の廊下に…見たいの?」
「そうなの!前の学校ではそんなの無かったから、面白いわ」

舞良と響はそのまま一号館へ向かい、貼り出された順位表を高等部一年のトップ50から順番に眺めた。

響は特に何も発さずに見ていたが、二年のトップ20の表に差し掛かると反応を示した。

「あ、見てマイロ12位だよ」
「え…本当に?まずいな…二桁なんて久しぶりに取った…」

普段特に趣味もない舞良は勉強ばかりしていたので、成績はいつもトップクラスだった。

今回は朱里とのメールで勉強時間や集中力を無くしたのが影響して中等部二年生以来の二桁を取ってしまった。

清子は舞良が成績を落とすと怠けていると怒るので、見つからない様にと舞良は願った。


←* | top | #→

Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -