一想 -ヒトオモイ-
三國無双:夏侯覇×玄徳







真・三國無双6
DLCオリジナル衣装
大徳工業de妄想
人物呼称捏造・夏侯覇が
大工に普通に居ます
あり得ん認められんという方は
閲覧ご遠慮下され








「せんせー、まだ帰らないのか?」

「ああ、まだ他の先生方と話すことがあってな。さっき姜維が校門に向かう姿を見たぞ、夏侯覇。一緒に帰るといい」

「玄徳先生も一緒に帰れると思ったんだよ」

「それは嬉しいお誘いだ。次はきっと一緒に帰ろう」

「ぜっったいだからな。約束!」

「ああ、約束する」


いい歳こいて指切りげんまん。でも先生は真剣な様子で、でも優しく笑いながら突き出した小指に小指を絡めてくれた。
身を乗り出していた校長室の窓から体を離して元気良くさよーならー、手を振り歩き出して先生が手を振り返しこちらを見送る姿が植栽に邪魔されるまで俺もふり返りふり返り歩いた。その最後に見えた先生の表情。ああ、また。

玄徳先生は、時々遠い目をする。

まぁいわゆる淋しそうな、とか。少し悲しそうな、とか。本当にそうなのかは判らないけれど、見ている側がきっとそうなんだろうなと思うような目だ。それから文字通り、遠いところを見ている目。

校長室とか校庭とか、学校風景をぼんやり見ていることが多い先生だけど、その目線が遠い。ここじゃない、どこかを見ている。その目は悲しいといっただけでなく何かを懐かしんでいて、温かみをにじませている事もある。けれど、それはより一層落ち着かない気分にさせられる。

何を見ているの、誰かを思ってのことなの、先生しか知らないことなの、気になって仕方がなかった。だっていつかの日に俺がこの学校へ編入した時、初めて会ったはずなのにすごく思い出深い顔をしてたから。まぁ父さんとそれなりに親しい人だし、父さんの顔を知っているからだろうけれど、それにしても感極まったように泣きそうに笑うから、驚いたんだ。

それも幾らか時が過ぎて、自分だけでなかったことを知って。校長職にもある玄徳先生は、とにかく色々抱え込んでいるんだろうとは察しがついた。

気になるけれど、訊いてみたいけれど、それを要求するのも幼稚だと判っていた。少なくとも先生は俺と話している時、楽しそうに笑ってくれている。

俺が、先生の遠くを見る様子を知っていて知らないフリをしているのに気づいていないから、それは何だか嬉しい気がして、俺も笑うんだ。

だから別に先生がここでないどこかを見て、ここにいない誰かの事を考えていることがあっても、俺はそれについて訊ねたりはしない。

俺の顔を見ると先生はすぐに笑ってくれるから、それでいい。



公式の学園衣装無双妄想。
いわゆるパラレル世界で
学校やってる訳ですが、
主君格の人物だけ
三国志世界の記憶持ちだったら
面白いじゃないと暴走。
平和で幸せな世界に
気が緩むといつも泣きそうに
なってしまう玄徳先生。
主君ズで是非とも
飲みニケーションして下さい。





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