タイトルパロったように、あの漫画の主人公の彼と
劉禅の人柄がダブったので妄想全開。
本当は武芸も強い。戦う事への躊躇もない。
だが強い獣の衝動は解放されれば
恐ろしいだけのもの。
禅はそれを無意識に隠し押さえ込んでいる。
平和な、仁の世を作ろうとする父の望みと反する
その性を禅は憎んですらいる。
星彩の姉妹二人が禅の妻。
顔は星彩クリソツ。
性格が全然違う。
姉：敬哀皇后（病没）
張 星勲 （ちょう せいくん）
妹：張皇后
張 星燎（ちょう せいりょう）
父に似て武将の血が騒ぐ星彩は禅が何故
自身の強さを隠すのか理解できない。
父に似つかぬ性根の優しい姉は
まだ幼い妹の疑問に対し
困ったように笑って
公嗣様だから、と言っていた。
武も知も抜きん出て
優れている訳ではないが、
明るい性格で場を和ませる妹は
仕方がないよ、と言っていた。
劉禅様は戦うのがお嫌い。
殺すことも殺されることも、嫌い。
だってきっと愉しくなってしまうから。
この国には優れた知将も勇将もいるのだから、
劉禅様は仁君のお姿で君臨されているのが良い。
戦う事を好む血腥い君主なんて、
あの玄徳様の息子として
在ってはいけないでしょう？
優しさも穏やかさも偽りではない。
だが禅の中に獣の衝動が眠っているのも確か。
余人もそれは持ち合わせているもの、
だが禅の獣は巨きく、血肉をとかく好み、
他の獣の追従を許さぬ残虐さを持っている。
星彩は劉禅への忠義を改めて確かなものとする。
貴方が暴の衝動を殺し隠し続け、
玄徳様の後継として生涯背負う覚悟、
それごとお護りしましょう。
「ですが鍛錬は精神を鍛えるものでもございますれば、
しっかりと行っていただきます」
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