make me happy 3












happy!





















メールが来て、風介に呼ばれた…屋上に。






















屋上は風介の好きな場所の一つだ、別に珍しくはない、



けど、今回だけは、、、

























ものすごく嫌な予感がしたんだ。
























勢いよく開く屋上への固い扉













俺の視界に映るのは、落ちる一歩手前の場所に立っている、風介。













「あぁ…来てくれたんだね」













いつも通りの風介。














「風介!!あぶねえよ!!いますぐ下りてこいっ!!!!」














風介は笑う、

傷の手当てをした後のあの笑みだ













「ねぇ、晴矢。」













風介がこっちを向く













「ここから飛び降りたら、どうなるかな…」













「―…?!?!そんなの駄目にきまってんだろっ!何考えてんだお前…ッ」













「晴矢のことだけだよ…」





純粋に笑う。













(……コイツ、)







「―死ぬぜ?」

























「………晴矢がずっと私を見ていてくれるのなら、」













お前が私だけを見てくれるのなら、私は飛び降りるよ、

ここから落ちたらきっと重症なんだろうね、いろんな所の骨が折れて、

沢山の血が出て、

きっと直らないんだろうな



でも直らないということは…晴矢にずっと『手当て』をしてもらえる




































   わ た し を ず っ と 見 て く れ る


























ああ、でももうサッカーできなくなるのか、

それは悲しくなるな…

でも
、晴矢が一生私の傍にいてくれるのならこれくらいの代償……



















―――と、物思いにふけってると目の前に晴矢がいた






「!!!」




ぐい、と腕を引き寄せられた












優しく、優しく抱きしめられた













「馬鹿野郎……ッ」













「晴矢…?」









泣いているのか…??













「お前、俺に傷の手当てをされる為に自分で自分を傷つけてたんだろ…??」







「………そうしたら、晴矢は私だけを見ていてくれたから、」







「―ッ、おれ…は」






晴矢の抱きしめる力が強くなる













「俺には最初っから…お前しか見えてねえよ」













「………え、?」













「俺は、お前のことが大好きなんだ…よッ!!!」














涙が溢れた


溢れて


溢れて


止まりそうもない






私は、愛されていたというのか?


私は、それに気付かなかっただけだというのか?










(ああ、私は馬鹿だ、大馬鹿者だ。欲しいものはすぐ傍にいつもあったのに、)













「お前が傷つくの見んの、マジでつらかったんだからな!」













「…ごめん、」













「だか …ら、もう二度とこんなことすんなよ―…ッ!!」













「…ああ、約束する。」





うれしかった、晴矢から愛されているとやっと気づけた


ごめんね、晴矢。私は自分も、晴矢でさえも傷つけてしまったね














約束する、もう・・・二度としないと。









































 
その後、2人は日が暮れるまで屋上で過ごした。

























































(世界で一番、愛してる)




(私は世界で一番の幸せ者だ)




































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