「え、俺化身出したのか・・・?」
保健室で寝ていた神童がそう言ったことをミーティングルームでみんなに話したら「アイツ無意識だったのかよ・・・・」と驚いていた。
「つーかお前ら二人で保健室に居たのか」
南沢先輩がそう言った。
「何、変なこと考えてるんですか先輩、何もしてませんよ・・・」
俺と神童が付き合っていることは部員には言ってない。サッカーの時に支障が出るのは嫌だからな、と神童らしい考えを教えてくれたっけな。
「でも、キャプテンと霧野先輩仲が良いですよね!」
松風が言うと先輩たちも悪のりしてきた。
「そーだよな、お前ら幼なじみだし」
「はは、付き合ってんじゃねーの?」
どこか馬鹿にしたような先輩たちの言い方が気に食わない。何か言おうとしたときにいきなり部室のドアがガラガラと開いた。

「遅れてすみませんでした!!」
委員会のために部室に居なかった神童が息を切らして戻ってきた。
「おぉー神童、丁度良いところに来たなお前」
「・・・・?なんですか」
さっきのことを神童に言うのか、と思うと顔が火照る。
「ちょ、先輩、やめてくださいよ!!」
「んだよ、大丈夫だよちょっとしか聞かねぇから・・」
南沢先輩の大丈夫、が大丈夫だったためしないよ・・と言おうとした時にはもう三国先輩とか松風とか西園とかも興味津々でこちらを見ていた。
「神童、お前さー」
「・・・はい?」
「霧野と付き合ってんの?」
言ってしまった。神童がどんな反応をするのか楽しみだけど少し怖い気もして複雑だった。


「・・・え?付き合ってますけど・・・・それがどうしたんですか?」


部室に沈黙が流れる。
「ちょ、!!神童!!」
「なんだ霧野、」
本当に何もなかったような顔をしている。先輩たちは驚きのあまり目を見開いて固まっていた。
「こ、こんなみんなの前で言ってよかったの・・・・!?」
1番の疑問を率直に聞く。
「俺は霧野のこと好きだから言ったんだよ、」
「〜っ!?」
そうやって優しい笑顔でこちらを見る。いつもの神童もかっこいいけれども今の神童は特別かっこよく思えた。
「、俺も・・・・好きだよ、!」
思っていることをそのまま口に出す。すると満面の笑みで微笑んで頭を撫でられた。


いつもの神童よりもずっとずっとかっこよく感じたのは・・・・気のせい・・・なのかな?



いつもの君よりも。
数倍かっこよく見えるよ。


ーーーーーー
「お前ら確実に俺たちのこと忘れてるだろ・・・・」
「公衆の場でいちゃいちゃしすぎるとうざがられますよ、」







歌星さん、こんな素敵な拓蘭をどうもありがとうございました!//

拓人がイケメンすぎてめっちゃときめきました。
あと慌てる蘭丸が可愛くって…!
歌星さんの書く拓蘭はほんとに素敵です、リクしてよかった!!

しかし、こんな素敵すぎる小説をもらった私は勝ち組じゃなかろうか?笑





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -