ワーカホリックの休日





今日は久々にとれた休日。何事もなく過ごす…つもりだったがやはりアイツが来ていた。


「ねぇグリーン、この服どう?かわいいと思う?」


そういい雑誌の本を突きつけてくるやつ。そうブルーだ。


「オレは興味ない、というかお前が何故オレの予定を把握しているかが疑問なんだが」


オレが心の底から沸いた疑問をぶつけると驚いたような表情をしたと思えばすぐにからかった口調で言う。


「やだ〜将来のダーリンの予定ぐらい知っておくのは当然でしょ」

「誰がダーリンだ」


するとブルーはむぅ、といい頬を膨らませる。


「やーんグリーンの意地悪。やっぱりデリカシーないわね」


そう言われてもオレは困るんだが、と言うとバッと新聞をつきだされる。


「…そういえばこの問題解けないのよ」


急になんだと思いつつも解けないという問題を見る。
それは属にいうナンバープレートというものだった。縦横と3×3のマスにに1〜9の数字を被らないように入れるやつだ。


「急になんだ?」

「別に、解けなくてグリーンに聞いただけよ」

「そうか」


そういい新聞をもらい書いてある問題を解く。
しばらくしてできた問題を渡す。


「すごーい!さすがグリーンねっ!」

「普通だが」

「褒めてるんだから素直に喜びなさいよね」


そう言われたあとにあっ、と何かを思い出したようにいいオレに話を新しく話題を振ってきた。


「最近イエローと新しくできたカフェに行ったのよ。そこ雰囲気凄くよくて気に入っちゃった!今度グリーンも行きましょ!」

「まあ今度な」


オレがそういうとブルーは怪訝そうな顔をする。


「…今日のグリーンおかしいわ」

「なにがだ」

「だって会話が成り立ってるもの!いつもなら私が勝手に押し掛けたら全く相手にしないし全く返事しないのに」


おかしいわよ、と言われてオレは苦笑する。オレとブルーはどのくらい会話が成り立っていなかったのだろうか。

ふぅ、とため息をつきブルーに向かい言う。


「今回の休日は…誰のためにとったと思ってるんだ」

「えっ?」

「お前が来るのを予想して今日を休みにしたんだ。いつも相手が出来ずにすまないと思っている。だから今日はお前の話をしっかり聞いてやろうと思ったしワガママも聞いてやろうと思った」


珍しく遊びに行こう!なんて言われなかったがな、と言うとブルーは少し口調を荒げていう。


「遊びに行きたいなんて言えるわけないじゃない!毎日毎日ジムリーダーの仕事して雑務もやってて今日は本当に久々に取れた休みだもの!…グリーンにはゆっくりしててほしいわ」


少しだけブルーが泣いてるように見えた。
ブルーにそう言われて正直驚いた。そこまでオレのことを考えていてもらってるとは思わなかったからだ。

オレはうつ向いているブルーに近づき一言。


「ありがとな」


心から思ったこと言った。ポンッとブルーの頭に手をのせると顔を隠すように無言で抱きついてきた。


「こんな休日は嫌か?」


オレが聞くとそのままの体勢で答える。


「…嫌なわけないじゃない。グリーンと居られるだけで嬉しいわ」


ブルーはそう言うと顔をあげた。誰が見ても見惚れてしまうぐらい綺麗に笑っていた。


「でも今度はどこかに連れてってよね!」

「…考えとく」










(110223)

「声が聞きたい、」提出作品

期限いっぱい使いましたけどこのような素晴らしい企画に参加できてよかったです!この企画を考えて下さったみたらしさまに感謝です(^^)

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