「ティナ!!!!!」
「ロック?」

ばたばたと、血相を変えて走ってティナの元へやってきたロックは息を整えながら、ぜえぜえと声を上げた。

「…ティナ!エドガーと寝たって…ほんとか?!」
「あ、ええ。昨日…」
「昨日?!」

動揺しっぱなしのロックにティナはきょとんとして続ける。

「ええ。でも、ちゃんとベッドで寝たわ。」
「ベッドで??!!!!!!」

がくっと肩を落として頭を抱えるロックにリルムが冷めた視線を送っているが彼は気がついてはいない。………そんな…俺の、俺のティナが…とボソボソ呟きながら廃人と化している。

(勘違いしすぎだろ。)

話しているうちに寝てしまっただけだというのに、いらぬ心配をしてぼろっと崩れ落ちるロックを冷ややかな眼で見つめるリルムであった。




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