俺達は二人で、久しぶりに上陸した島で買い出しをしていた。その途中… 「お願いロー!これ買ってください!」 「駄目だ。いらねーだろ。」 なんだって女は余計なモンまで欲しがるんだ。俺が即応えるとむすっと膨れた顔になる。 「…わかった…じゃあ、ロー、目瞑って?」 …んな可愛く言われたらしょうがねえな。それぐらいは聞いてやるよ。 「ほら、なんだ?」 「……。」 ぱんっ 小さな音がしたと同時に、「ふふっ、もういいよっ」と、笑う彼女。なんとなく、頬に違和感を感じて軽く撫でてみた。 「ぎゃははは!やばっローそれやばいよ!!」 「………お前………よほど死にてえらしいな?」 「ローがケチだからいけないんじゃん!」 舌を出して走っていく姿を、「待てこのやろ!」と、俺も追いかける。 人の顔でガム破裂させる奴いるか? 仕置き決定だから、覚悟しとけよ。 |