11.07~08


「あっつ〜い」
「ホント暑いね〜」
「遊戯くんは暑くないの?」
「この前海馬くんに千年パズルを改造してもらってから、ほとんど暑さを感じないようになったんだ!」
「へぇ〜。(改造ってなんか怖いな…)。そういえばもう一人の遊戯は?」
「それが最近、表に出てこないんだよね。夏バテかなぁ?」
「…嫌な予感しかしないわ!ちょっと海馬くんに掛け合ってくる!!」

千年パズル内

「なんだこの暑さは…。エジプト出身とは言えこたえる暑さだぜ…。まるで外の熱がこのパズル内に来ているようだ…」

王様の予想的中。

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「遊戯の千年アイテムに加えた細工を利用すれば、KC開発の最新エコグッズを販売することが出来る…」
「海馬くん!!遊戯くんの千年パズルに何をしたの!?」
「ほぅ。お前も情報を聞きつけていたのか。あれには、持ち主の熱を他の対象物に与える機能が付いているのだ」
「ってことは、パズルの中の遊戯は…」
「今頃暑さで溶けているのではないか?あの時のブルーアイズのようにな!!」

王国でのマンモスの墓場効果をまだ根に持っていた海馬。

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「エジプトってどのくらい暑い?日本よりはマシかな?」
「オレは向こうであんまり外に出てないからなぁ…。どうなんだい主人格サマよぉ」
「エジプトでの暑さを経験しているなら、それなりには大丈夫だと思うけど…。暑いものは暑いよ」
「実は、海馬くんが遊戯くんの千年パズルを改造しちゃって…。もう一人の遊戯が大変なの!!」
「おぉぃおい。千年アイテムに改造を加えるなんて、バチ当たりな奴だなぁ」
「海馬には恐らく天罰が下るだろう。遊戯は解放されるから安心しな」

次の日、二人の遊戯を見掛けた。どうやらパズルの中から出てこられたらしい。
そしてその代わりに、海馬がパズルの中に閉じ込められた。あの暑そうな白コートのまま。



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2011.07〜08 拍手文


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