Over and over.
Over and over.
ハイネの物語のカルタ文言 い:いつの日も、あなたの声が、鳴り止まず
(母の幻聴に悩むカノン)
ろ:狼狽す、その瞳(め)に映る、我が狂気
(ノエルの歪んだ笑み)
は:箱庭の、如き世界で、迷う君
(運命に絶望するハイネの図)
に:人間と、願う時点で、遅し夢
(人でありたいと願うハイネ)
ほ:本当の、親はどこぞと、泣く幼児
(親に捨てられたった2人で生きる幼い姉妹)
へ:変貌す、運命(さだめ)に何故と、虚しき問い
(奴隷となったウズメの涙)
と:問いかける、己が所業を、我が心(しん)に
(奴隷を飼う己を嗤うエリオット)
ち:血の匂い、恐れ震える、小さな手
(初めて人を殺したヤナの図)
り:リアルか否か、境が霞み、濁る意思
(訓練により感情が削ぎ落とされるハイネの図)
ぬ:微温い肌、仄かに香る、あなたの匂い
(肉塊に母を見るカノン)
る:累々と、積み重なるは、罪深さ
(誰ともなく懺悔し呪うクロエの図)
を:幸せを、夢見し瞬間(とき)ほど、虚無勝り
(どうしてと思わずにいられないコウト)
わ:湧き出でる、虚栄心の、底を見て
(見栄の根本にあるものを察するアキナ)
か:叶うなら、愛に飢えし、この身を焼いて
(いっそ殺して欲しいと願うハイネ)
よ:夜闇にて、狂い咲くは、曼珠沙華
(閉ざした心を埋め尽くすのは只管に赤い彼岸花)
た:ただ凛と、あなたの頭蓋を、狙い撃つ
(断罪の瞬間(エリオット×ハイネ))
れ:恋火の如く、白き幼子、夢に見て
(ハイネを想うそれはまるで恋のよう(マナ))
そ:臓物の、内から喰われ、流るる血
(死に行き喰われる魂に抗うハイネ)
つ:常日頃、求め想うは、己の死
(自殺志願者のオグルの廻神の願い事)
ね:念じれば、叶うと嘯く、声なき子
(声をなくした幼き奴隷、エミリ)
ら:乱散す、血肉の匂いに、歪む頬
(積み重なった死体の中心で嗤うハイネ)
む:無感なれ、それが果てと、下す鞭
(エリオットに調教されるハイネの図)
う:胡乱なる、瞳の奥に、燃ゆる誓い
(いずれ自由を勝ち取ると誓うジン)
ゐ:異端にて、生まれい出るは、罪深く
(シャム双生児の奴隷、エマとレナ)
の:呪うのは、あなたの手でなく、己の手
(虐待の果てに母を殺した己を呪うカノン)
お:堕ち行くは、己か否か、問う瞳
(エリオットを見上げるハイネの図)
く:くれなずむ、街の景色に、馳せる想い
(初めて見下ろした夕暮れの街)
や:野暮なるは、人の為よと、嘯く心
(自己犠牲なんぞ、馬鹿らしいと嗤うカグネ)
ま:真っ当な、人生歩む、あなたが憎い
(自分を売った親の成り上がった姿を見たヤナ)
け:穢れなき、瞳の奥に、覗く闇
(暴力の前に純粋な心を持たねばならなかったマナ)
ふ:腐爛する、爛れ焼け死ぬ、我が世界
(死体と炎に塗れ、自分の常識が死んだセリエ)
こ:困惑す、あなたの為よと、囁く声に
(あなたの為なのよと嘯く母の声音(カノン))
え:嚥下する、全ての運命(さだめ)を、そのままに
(自分の運命を受け入れるハイネ)
て:輝らし行く、明けぬ夜裂きて、前に前に
(全てを背負って負けぬ背中(ハイネ))
あ:朝霧に、消え行く背中、追う我が手
(霧の向こうに消え入りそうな不安(ヤナ))
さ:咲き誇る、花の生き様、我が身にも
(花のように生きなければと思うセリエ)
き:境界が、溶け行く思考に、抱く恐れ
(二つの人格の境が曖昧になり怯えるウズメ)
ゆ:悠然と、立ちはだかるは、赤き死神
(不死身の悪魔、カグネ)
め:芽生えるは、ただ守らんと、する想い
(奴隷仲間を守りたいハイネ)
み:見定めよ、己の価値と、世の価値を
(自分の力でどこまでやれるか問うエリオット)
し:屍を、踏みつ捨て置き、掴む自由
(屍を超えてでも、掴みたい自由(コウト))
ゑ:笑み浮かべ、引き攣る頬に、潜む闇
(狂気に満ちた笑みで嗤うハイネ)
ひ:被虐経て、生まれ出でしは、狂い狗
(狂犬として調教されたハイネ)
も:漏れ出ずる、嗚咽をただただ、耐えるのみ
(溢れる涙を堪えるエミリ)
せ:背負いしは、己の罪か、或いは罰か
(自虐的に自らを評価するカグネ)
す:崇高な、命とは何ぞと、嗤う君
(儀式を嗤うエリオット)
ん:毅然なる、姿のままに、死に逝かん
(毅然と死を受け入れるエリオット)
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ハイネという奴隷が、オグルという鬼になってしまう物語。