物語 | ナノ


明るい太陽に照らされた、
一軒の家。

この家に住んでいるのは、
ごく普通の人間の家族と、
三匹の猫たち。

今日も小鳥がさえずり、
それに応えるように木の葉が揺れる。

そんな何の変哲もない朝に、
猫たちが彼らにしかわからない声で、
何やら話し合っていた。


「どうする?」
   「じゃあ俺に付いてこい!」
 「大丈夫かなぁ」


――皆であの人に届けに行こう!!


これは、
ある猫たちの、ある日の話。



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