ベリさんがナチュラルにおふねに乗ってる


どうして乗船許可しちゃったんだと何人からも目で訴えられたし何なら直談判に来たメンバーだって居たが、「背後から着けて来て勝手に乗り込んで好き勝手されるよりは条件と監視付きで乗せたほうがマシかなって思って。」と答えたところ皆綺麗に口を閉じたのでなるようになったって解釈で良いんだと思う。
自前で羽のある人って本当狡いよね。あと予想通りサンダルフォンが憤死しそうになってたけれどそこはまぁ頑張って欲しい。


「あ゛っお゛っ
目の前では壁に手をついて腰を突き出したベリアルが獣のような声を上げて快感を貪っている。
その尻には剣の柄が差し込まれており、自分でやっておいて何だけどこんなのでも気持ち良いもんなのかと一周回って逆に興味深いと思えるようになってきた。
赤く捲れた入り口は涎を垂らして美味そうに剣を飲み込んでいるし、本人はこんなにも気持ち良さそうに喘いでいるから良いんだろうけど、ゴツゴツとした鉄の棒で掻き回されても痛そうだとしか思えない。
ところで次からこの剣を握る時どんな顔をすれば良いんだろうとかそんな事を今更になって気付いてしまい、益々もってやる気が削がれ落ちていく。せめて普段使わないものにすれば良かった。
何かあればまずは俺に言えと言ったのは確かに自分だが、果たしてベリアルとのセックスは団長の仕事なんだろうか。
他のメンバーに迷惑をかけるわけにはいかないし結局コイツを受け入れた時点でこうなるのは目に見えていたが、愚痴っぽい思考まで止める事は出来なかった。

「ああっ達する
無の境地みたいな俺とは対照的に、ベリアルは一人で盛り上がってずっと喘ぎ続けている。

「本当に何でも良いんだなお前。」
つい呆れたような声になったのも仕方のない事だと思う。そろそろ終わらせようと緩く揺すっていただけの剣を乱暴に奥へと突き刺すと、ベリアルは声にならない声を上げて痙攣し壁に精液をぶちまけた。

荒い息を吐きながら未だびくびくと震えているベリアルの尻から剣を引き抜くと、汚れた剣と壁を乱暴に布で拭って洗濯カゴに放り込む。これから行わなければいけない仕事に壁の掃除という項目が増えたなと思いながら、迷った末に剣は結局部屋の壁へと立てかけた。

「中々良い趣味だな。」
深い溜息を吐く俺を見て、クスクスと笑いながらベリアルが乱れた髪をかきあげる。そのまま放り出されたズボンに手を伸ばすのかと思いきや、まだここに居座る気なのか蹴飛ばして部屋の隅へと追いやった。
終わったんだから部屋帰れよと視線で訴えてみたが、チッチと態とらしく人差し指を振りながら近付いて来る。
俺たちの距離はその長い足一歩分しか開いておらず、あ、と思った時には伏せられた長い睫毛が視界いっぱいに広がり、口の中でぬめる暖かなものが彼の舌だと気付いた時には、すっかり抱え込まれて逃げられなくなっていた。
「まだ足りない。」

俺ごと勝手に人のベッドに倒れ込むと、大きく股を開いてその奥にある窄まりを指で拡げて見せてくる。
くぱぁと音がして粘液に塗れた媚肉がひくつき、ついついその場所に視線が奪われ下半身に熱が集まった。自分も所詮は若い男だと痛感したが、こうなってはもうどうしようもない。

「今度は本物のキミの剣で貫いてくれ。」

下品な舌舐めずりには、乱暴な舌打ちで返事をした。

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